【感想】惑星のさみだれ 第2話「雨宮夕日と朝日奈さみだれ」

主人公の過去のトラウマ(祖父による孤独の呪縛)が明らかになる話。
根暗陰キャぼっち眼鏡の雨宮夕日の人格形成には祖父が大きな影響を与えていた。
夕日の父親は刑事であったが死亡し、そのことで祖父は人間不信となったのである。
それ以来祖父は夕日に誰とも関わらず孤独に暮らせと呪縛をかけたのである。
その呪縛の象徴である鎖は、三日三晩鎖で縛られ閉じ込められたことに起因していた。
夕日は少女を主と見なし祖父の鎖の代わりに自分を縛ってもらおうと縋りつくが拒否される。

*祖父の呪縛から逃れる手段として少女への服従に縋る根暗陰キャぼっち眼鏡が見どころ

祖父の呪縛によるトラウマに苦しめられる雨宮夕日
  • 以下にして雨宮夕日は根暗陰キャぼっちになりしか
    • 破天荒な少女の魅力に惹かれ、彼女へ服従することになった雨宮夕日。今回は彼のトラウマが紹介され、なぜ大学生のいい大人が少女に縋り付くことになったのか、その過去が明かされる。夕日は祖父に育てられたのだが、この爺さんが夕日にとってはトラウマだった。刑事だった夕日の父親が死亡すると、祖父は人間不信になってしまう。そうすることでしか祖父は自分を保てなかったのだ。だが祖父の呪縛は夕日にも向かい、誰とも関わらず孤独に暮らせと命じることとなる。ある日、夕日が友達を家に連れて行くと。祖父は夕日を鎖で縛り、三日三晩閉じ込めたのであった。この時の鎖は祖父の呪縛の象徴となり、大学進学を契機に家を出た後も、ことある毎に夕日を苦しめ続けている。そのような中で夕日が家を出たのと入れ替えで実家に住むようになった親戚から連絡が来る。祖父の体調が良くないのだと。祖父へのわだかまりがある夕日はバイトがあることを口実にこれをブッチしようとするが、ここから実家へ帰る決意をするまでが今回の重要ポイントである。

  • 風邪引いて心が弱っている時に少女に縋る
    • 夕日は川に落ちて風邪を引き心が弱くなる。そこへ見舞いにやってきたさみだれに自分の弱さをさらけ出し縋り付くのである。けれども祖父の呪縛の代わりとしてさみだれに縛って欲しいという夕日の歪んだ服従などさみだれにはお見通しであり、アッサリと拒否される。それでも夕日が傷ついて帰ってきたら全てを破壊し尽くしてあげると後押しをする。こうしてやはり破天荒でスケールのでかい少女に改めて惚れ直した夕日は、帰郷する覚悟を決めたのであった。次回は夕日が帰省すると従妹の小石のおかげですっかり祖父は転向して温和になっているシーンが回収される。夕日は絶望と共に発狂するが、最終的に全てを受容し、「おじいちゃんを助けて」と願い事にかけるのである。お供であるトカゲのノイが「心得た!共に死線を越えようぞ」と述べる場面が今でも印象に残っている(うろおぼえ)
祖父からの呪縛から逃れるため少女に縋る雨宮夕日