【感想】惑星のさみだれ 第1話「雨宮夕日とトカゲの騎士」

地球滅亡を防ぐ戦いへの参加の代償に健康を手にしたホスピス少女が地球を自分で砕こうとする話。
昔完結した作品を令和の力でアニメ化するシリーズ。ゼロ年代後半にアワーズで連載していたような記憶がある。
作品の前半は根暗陰キャ眼鏡の雨宮夕日が人を信じるなという祖父の呪縛から解放されるまでがメインとなる。
中盤は戦いへ参加する騎士たちの青春群像劇となり夕日は兄貴分的なポジションへと移行していく。
終盤は時間遡求と過去遡行などのSF展開となり、最終的に地球の破滅を願うヒロインを転向させハッピーエンド。
個人的には主人公の夕日が色々と藻掻いていた前半から中盤あたりが好きだったような気がする。

令和の力でアニメ化したシリーズを視聴すると、リアタイしていた時の思い出補正による違和感が半端ない

地球滅亡の戦いへの参与と引き換えに健康を回復したホスピス少女

おっ、惑星のさみだれじゃん。これ昔好きだったんよねー。掲載誌のアワーズ朝霧の巫女目当てで立ち読みしてたんだけど、そん時になぜかセットで読むようになったんだよ。朝霧の巫女載ってないこともあったし。惑星のさみだれは主人公が根暗陰キャ眼鏡でなかなか拗らせており、リアタイ当時はちょうど同年代ってこともあって割と思い入れがある。とかなんとか言いつつオッサン懐古とノスタルジーにより視聴して見ることにした。完走できるかは不明。
 
第一話は主人公の雨宮夕日がメインヒロインの朝日奈さみだれに忠誠を誓うようになる姿が描かれます。上記の通り雨宮夕日は偏屈な大学生なのですが、それには理由があり祖父から人間を信じるなと呪いをかけられ育てられたからでした。大学進学を契機に祖父の下を離れるも長年の呪縛は鎖のように夕日を締め付け、人間関係の形成に支障をきたしていたのでした。地球を滅亡から防ぐ戦いに巻き込まれることになっても乗り気ではなく、従者のトカゲに対しても塩対応をし、スカした大学生の姿として当時の読者の共感を得ました。そんなダウナーな夕日の心を燃え上がらせる存在がメインヒロインの朝日奈さみだれ。彼女はホスピスであり不治の病に冒されていた所、地球滅亡の戦いによって健康を回復。すなわち地球を守って与えられた能力が解けたら死亡確定なワケ。それゆえ、地球滅亡の戦いに勝利したら、自分の手で地球を滅ぼすというイカレポンチな結論に至り、その狂人的思考が人間不信であった雨宮夕日のシンパシーを得ることになります。原作では夕日の忠誠を勝ち取るため屋上からダイブして自分の身を委ねるシーンが結構印象的だったのですが、アニメ版はなんか動きがカクカクしていてコレジャナイ感が半端なかったです。多分これも一種の思い出補正なんだろーなと感じることしきり。とりあえず、ついて行ける所までは見るつもりだけど、完走できるかは不明。

原作では結構印象深かったのにアニメだと陳腐化したシーン
地球滅亡を防いだら自分が地球を滅ぼす!