【感想】リコリス・リコイル 第5話「So far, so good」を見た。

アラン財団が要人警護の依頼を偽装して千束を殺し屋として覚醒させようとする話。
恵まれない環境下の才能ある子どもを支援して世界に送り出す慈善団体アラン財団。
千束はたぐいまれなる殺しの才能を持っていたためアラン財団に人工心臓を与えられた。
アラン財団は当初の目的通り千束の殺しの才能を開花させるため人殺しをさせようとする。
だが千束はアラン財団を「人助け」の組織と認識し、自己の生存理由を「人助け」に求めていた。
千束がアラン財団の真意を知ればそのレゼンデートルも消滅するため千束精神崩壊√はほぼ確定。
おそらく鬱ゲーシナリオに入った千束を、千束に救って貰ったたきなが救済するんでしょうね。
5話の終局部でたきなが千束の胸に埋まったことがそれを象徴しているのかもしれない。

アラン財団に憧れ自己の生存理由を「人助け」に求めている千束だが、アラン財団は千束を「人殺し」の装置として世界に届けようとしている矛盾

千束が人工心臓であることを知り乳をまさぐろうとするたきな
  • 千束がレゼンデートルを打ち砕かれることになる前フリとなる話
    • 今回のシナリオではアラン財団から千束に与えられた恩恵の具体的内容とアラン財団の意向が千束の生きる理由とズレていることが語られました。千束が受けた恩恵とは、まさに人工心臓。千束はもう既に死んでおりアラン財団の人工心臓により活かされている存在だったのです。そのため千束はアラン財団に対して恩義を感じており、自分もアラン財団のように「人助け」をしたいと願って自己の生存理由としていたのです。

  • アラン財団、千束を殺し屋として覚醒させようとする
    • 千束が「不殺」を貫く理由がこれで判明したわけですが、一方のアラン財団は千束を殺し屋として開花させることを目的としており矛盾が生じていることが、新たな問題となります。これまでの放送でアラン財団は恵まれない環境にある子どもを支援してその才能を世界に届けるための組織であることが語られていました。そしてアラン財団は千束の才能を「殺し」と定義しており、その本意は千束を殺し屋に仕立て上げることというワケ。だからこそ今回ついにアラン財団が千束への干渉を始め、その殺しの才能を覚醒させるために、要人警護の偽装依頼をしたのです。「機械に生かされている余命幾許も無い老人」を仕立て上げることで、千束の同族意識を引き出し、ガイドをしてくれてありがとうという承認欲求を掻き立てるのです。なんと狡猾な組織なのでしょうアラン財団は(倒置法)。

  • 千束、精神崩壊フラグ
    • しかしながら千束はアラン財団を自分に人工心臓をくれたことから善良なる「人助け」の組織として認識しており、「人助け」を自分の生存理由にまでしているのです。いやーコレ、千束がアラン財団から真相をネタばらしされたら精神崩壊まっしぐらでしょ。千束は人工心臓を自分の誇りとして捉えているし、レゼンデートルが完膚なきまで破壊されるのですから。おそらくこうして自己解体を迫られアイデンティティ崩壊に晒された千束を救うことになるのが、千束に救って貰ったたきなになるんじゃないかな?普遍的な大義が崩れた後、生存理由を他者との関係性に求めるのってありがちなパターンだし。それを百合にすることで「エモさで尊い」を味付けするのがリコリコの良い所。それを象徴しているのが落ち込む千束の乳の上にたきなが頭を乗せて慰めるシーンというワケさ。C100の同人誌に突発的にちさたき本を捻じ込ませた絵師たちがたくさんいたのも頷けます。

  • 千束尊厳死自殺√もエモそう
    • あと気になる点としては千束の人工心臓の維持管理を誰がしているのかということ。もしアラン財団が千束の人工心臓を止めることができたとしたらどうなるか。たきなとの関係性により救済された千束は自らの尊厳を守るために自殺するんじゃないかな。それで千束の生存理由である「人助け」をたきなが引き継ぎ、あれほど殺人に躊躇いが無かったたきなが「不殺」の誓いを継承するという流れになったら、それはそれでエモそう。
今週のアイキャッチ彼岸花
千束に人を殺させ殺しの才能を覚醒させようとするアラン財団とそれを拒否する千束
ガイドを褒められ承認欲求を擽られていた哀れなピエロだったことにショックを受ける千束とそれを慰めるたきな
千束を慰めるために乳に顔を埋めるたきな

リコリコってガンスリっぽいよなと思っていたらガンスリの作者本人が自キャラにリコリコのエロゲ制服を着せるファンアートを描いていた件について

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