【感想】メイドインアビス 烈日の黄金郷 第8話「願いの形」を見た。

成れ果ての村創立説話(下)。村はイルミューイの胎内に形成されたものであったという話。
イルミューイが産んだ子どもを潰して肉にし食べることで生き延びたガンジャ隊一同。
欲望の揺籃は複数ありヴエコが気を失っている間にイルミューイに2個目が使用されていた。
人外となり知性も喪失したイルミューイは最終的に肥大化する巨大な建造物となり果てた。
この時、粘膜を通ってイルミューイの胎内に入ると人間はその姿を人外に変えるが適応する。
ヴエコはあまりの所業に耐えられず自殺を選ぶがワズキャンに捕まりイルミューイの脳内に繋がれた。
こうして成れ果ての村が成立したがイルミューイはもう一つの欲望の揺籃に最後の子どもを願っていた。
村を滅ぼすという願いを受け継いで生まれたのがファプタであり、レグとの約束が村人の殲滅のようだ。

成れ果ての村はイルミューイの胎内だった…ファプタは村人を殲滅するために生まれたイルミューイの最後の子ども。

村人を皆殺しにするためならば自ら欠損することも厭わないファプタ
  • 成れ果ての村が最初から呪われていた理由。村は滅ぶしかないのか
    • ヴエコが語る成れ果ての村創立説話もいよいよ終盤。イルミューイの子どもを食べて生き延びたガンジャ隊がその後どうなったのかというお話。イルミューイは人外となり知性もなくなるがその鼓動は生きていました。ヴエコは現状をどうすることもできず、ワズキャンが子どもを潰して肉にするのを止めることもできません。せめて子どもが死ぬまではと止めますが、生きているものを捌いた方が疫病に効くということで、子どもが生きたままイルミューイから取り上げるという所業を繰り返してしまうのです。ヴエコはイルミューイを殺して負の連鎖を止めようとしますが、抱き留められて鼓動を感じたことにより殺すことはできなかったのです。そしてカニバリズムをすることに耐え切れず発狂してしまったのがベラフ。しかしこのベラフの良心の呵責すらワズキャンに利用されてしまいます(後述)。

  • 欲望の揺籃は1個だけではなかった!
    • ワズキャンはヴエコが気を失っている間に2つ目の欲望の揺籃を使用していました。ヴエコはこの2つ目の願いが本当にイルミューイのものなのか疑念を抱きます。作中では描写されませんでしたが、ワズキャンがイルミューイに使用したと考えるのが妥当なのでしょう。肥大化したイルミューイは自立歩行を始め村を形成するのに適した地に向かうと、そこで身体を筒状に変形させたのです。この変形したイルミューイの胎内に入るための鍵となる存在がベラフ。ワズキャンはベラフが良心の呵責に耐え兼ね自らイルミューイに食われたいと思わせるよう仕向けていたのでした。ベラフの嘆願に呼応したイルミューイは入口を開け、ベラフが粘膜を通して胎内に入ると人外となります。ベラフの行動を見たガンジャ隊の人々も後に続いていきます。しかしながらこれに異を唱えたのが我らがヴエコ。もっとはやくこうしておけばよかったと自殺を選ぶのでした。けれどもワズキャンは谷底に落ちていくヴエコを引き上げ捕縛。イルミューイの脳内に幽閉し、囚われの身とするのでした。リコがヴエコと出会った目の奥ってイルミューイの脳内だったんだね。

  • ファプタの願いVSガンジャ隊の意図を越えて成長した成れ果ての村
    • 以上により成れ果ての村が形成されたのでした☆ちゃんちゃん……とはなりません。なんとイルミューイは欲望の揺籃を隠しており、最後に子どもを残すのです。それがファプタであり、願ったのは成れ果ての村を滅ぼすこと。どうやらレグとファプタが過去に交わした約束というのも、成れ果ての村の殲滅のようです。一方成れ果ての村はガンジャ隊の意志を越えて様々な成れ果てたちの拠り所として成長しました。果たして成れ果ての村は滅ぼされてしまうのか、それとも第三の道があるのか、次回へ続く!!
イルミューイを殺せなかったヴエコと2個目の揺籃でドームと化したイルミューイ
ワズキャンはベラフを発狂させてイルミューイに自ら食わせるよう仕向けた
ヴエコは自殺を図るが失敗しイルミューイの脳内に囚われる
人外となったガンジャ隊のみなさん
最後の揺籃によりイルミューイの最後の子どもが誕生する
成れ果ての村の呪われた成り立ちを話し終えるヴエコ
エンドカード

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