【感想】水星の魔女 第1話「魔女と花嫁-The Witch and the bride-」を見た。

大企業傘下の学園に僻地から転入した少女が政略結婚の道具にされるヒロインを救う百合な話。
大企業の娘ミオリネは親からの束縛に嫌気が差し、学園都市から逃亡しようとしていた。
だがそれを事故だと勘違いした主人公のスレッタはミオリネを回収し逃亡を阻止してしまう。
転入後周囲から小馬鹿にされつつも学園生活を始めたスレッタは学園内でミオリネと再会。
スレッタは責任を取ろうとしてミオリネに付き纏いトマトが縁となって好感度が上昇するが……
なんと突如ミオリネの政略結婚の相手が百合の間に挟まりにやってきて暴力を振るうのである。
義を見てせざるは勇無きなりとスレッタは男の暴力を止めるが決闘を行うことになってしまう。
最終的にスレッタが圧勝。ミオリネの新たな婚約相手となってガールミーツガールエンド。

大企業の権力闘争に翻弄される関係者の子弟たち

トマトの誓い
  • 大企業の御令嬢とその大企業に父親を殺された少女の百合
    • プロローグで4歳だったエリクト・サマヤは成長し、スレッタ・マーキュリーと姓名を変え、研究機関を殲滅した大企業傘下の学園に転入してきた。入港の際、スレッタは漂流していると思しき人物を回収。だがそれは学園都市から逃亡しようとしていた大企業の御令嬢ミオリネ・レンブランであった。まさに彼女は父親の仇の娘と言っても過言ではない。だがミオリネ自身は父:デリング・レンブランと対立していた。父デリングは強権的であり娘ミオリネのことを政争の道具としてしか見ておらず、無理やり政略結婚をさせようとしていた。その相手は親の七光りにイキるウェイ系DQNジャイアンであり、破壊と暴力で女に言うことを聞かせようとする人物であった。その名をグエル・ジュタークといい、彼もまた大企業傘下の御三家企業の息子であった。

  • 複雑な勢力関係
    • フーン、大企業ベネリットグループってのがあって、総裁であるレンブラン家(ヒロイン:ミオリネの家系)を頂点にして、その下にあるジェターク社、ペイル社、グラスレー社が御三家として君臨しているのね。で、このベネリットグループがアスティカシア高等専門学園を経営しており、そこに主人公が転校してきたのね。勢力図複雑だわ~。
    • しかもグループが一枚岩ではなくて、第1話から傘下であるジェターク社のパッパ(ヴィム・ジェターク)が総裁を暗殺して息子の婚約者の地位を確定させようとするし。
    • そもそもスレッタって何のために親の仇の学園にわざわざ転入してきたのさ。フツーに考えたら復讐とか何かなのだろうけど、母親からの指示で転入してきたらしい発言があるので、スレッタ自身が復讐したいのではなく、復讐に燃えているのは母親か?

  • トマトで育む百合友情
    • 上記のような大企業のドロドロとした権力争いと複雑な勢力図はさておき、シナリオの中身は爽快な展開。父親の言いなりになることを嫌いつつも自分では何もできない無力なミオリネ。出来るのは地球出身と思われる母親が残した園芸を続けることだけ。そんなミオリネとスレッタがトマトを媒介にして友情を深めていく様子は一見の価値アリ。トマトの誓い。
    • しかし二人が仄かな百合的感情を育んでいたところ、突如として乱入者が、百合の間に挟まろうとするのは上述したイキリ系暴力男グエル・ジュタークであった。ミオリネに手を挙げ大切な園芸を次々と破壊していく。誰も止めようとしないことを悟ったスレッタは勇気を出して立ち向かい、決闘をすることになる。

  • 暴力に苦しむヒロインを救ったら同性婚することになっていた件について
    • 決闘には何故かミオリネ自身がスレッタの機体に乗って参戦。だがまともに戦える筈も無くあっという間に劣勢に。そこへスレッタが駆けつけ操縦を交代。グエル・ジェタークを圧倒してしまうのであった。決闘に勝利したことでミオリネの新たな婚約者にはスレッタが就任し、グエルは許嫁の地位を喪失。これに伴い総裁を殺したとしてもジェターク家が後継者として君臨することは不可能になったため、暗殺計画は中止される。
    • スレッタの母親の目的が復讐だとしたら、入学しなけりゃフツーに大企業は勝手に瓦解していたであろうところを、救ってしまうという皮肉な結果になってしまった。
婚約者による暴力に晒されるヒロインを主人公が救う!
百合的友情を育んでいたと思ったら同性婚の婚約をしていたでござるの巻

水星の魔女感想まとめ


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