【感想】水星の魔女 第22話「紡がれる道」

覚醒スレッタが何も手に入らなくても失敗した責任を取り前に進むしかないと唱えミオリネを救済する話。
ミオリネは自分のせいで地球の民衆を皆殺しにしてしまったことがショックで精神崩壊し続けていた。
そんな中、覚醒スレッタはフェンシングでグエルを倒し婚約者の地位を回復するとミオリネの下へ向かう。
ドア越しにミオリネに語りかけ自己の想いを訥々と語り、自己の意志と責任の重さと前に進むことを説く。
スレッタカウンセリングにより復活したミオリネは自分でドアを開けに行き、スレッタと再会を果たす。
トマトの誓いで母親の想いを知り、意識昏睡から目覚めた父とも和解したミオリネは精神的に成長した。
シャディクに意志の強さを見せ、スレッタに犠牲を強いることを耐え、ついにクワゼロへと立ち向かう。

ミオリネ復活回~人は挫折→復活を永遠に繰り返していく生き物~

精神崩壊したミオリネと対峙するスレッタ

人生において挫折なんて1度で終わるわけもなく、躓いては起き上がり、歩いてはまた転ぶを繰り返して少しずつ成長していくのであろう。本作も挫折と復活の繰り返しであり、その度にスレミオは成長していった。今回もまたミオリネはスレッタに支えられ、復活することになる。ミオリネは良かれと思ってスレッタを遠ざけ、地球で粘り強く交渉を続けるが、最終的に自分のせいで地球の人々を皆殺しにすることになってしまった。それ故ミオリネはその責任に耐え切れず、精神崩壊したのであった。またスレッタも無条件に信頼していた母から捨てられミオリネにも遠ざけられことで精神崩壊していたが、母の呪縛が解かれ地球寮の皆に支えられながら自分の足で歩くことを覚えて復活していった。その覚醒したスレッタが今度はミオリネを救うのである。
 

グエルくんに勝利し婚約者の地位を取り戻したスレッタ

まずスレッタはグエルと決闘。フェンシングでグエルを倒し婚約者の地位を取り戻すと、引き籠るミオリネのドアの前へと駆けつける。ドアの前で正座をしてミオリネに語りかけるスレッタいいよね。スレッタは意志の大切さと責任の果たし方、何も手に入らなくても前に進むことの重要性を説く。これまで母の言葉を妄信し、進めば二つとの思想に凝り固まっていたスレッタが何も手に入らなくても進むとの境地に達したのがグッとくる展開。スレッタのカウンセリングはミオリネの心に火を灯し、自分で立ち上がる象徴として自分で部屋のドアを開けたのであった。ミオリネの心情変化をブラインドの光量の変化で表現するとかスゲー演出。また本作はトマトが重要なキーアイテムとなっており、このトマトによりミオリネの母が娘をどんなに思っていたかが明らかにされる。そして父へのワダカマリを捨てたミオリネは昏睡状態から目覚めた父に和解の言葉を放ち、精神的に成長した。覚醒ミオリネは心の強さを得てシャディクをも懲伏、スレッタに負担をかけることの辛さにも耐え抜き、ついに超巨大宇宙要塞クワゼロとの決戦となった。
 

スレッタに負担を強いる呵責を耐え抜くミオリネ

スレッタはこれまでエリクトに犠牲の肩代わりをしてもらっていたため、初めてガンダムを操る負担を知り、その恩恵を噛みしめつつも前に進む。クワゼロによる無人ガンダムの猛攻を潜り抜け、ついにエリクトの下へと到達する。何で来ちゃったのを問うエリーに対し、スレッタは二人を止めに来たと真っすぐに立ち向かう。一方で地球寮の皆はスレッタを一人にしないために旧式機体でサポートに回るが、ここでラウダが襲撃を仕掛けグエルとの一騎打ちとなる。父親殺しの時の再演となったが成長したグエルなら無傷でラウダを止めてくれるよね!御三家ボーイズが勢揃いでスレッタを助けに来るという展開になったらムネアツだろうなと勝手に夢想している。

エリーとスレッタとの直接対決!

その他見どころ

スレッタとミオリネの和解
スレッタの手を取る前に一旦涙をぬぐう描写いいよね
お手手を握りしめる描写すこ
トマトの誓い
全員終結の図

水星の魔女感想まとめ