ぼっち・ざ・ろっく! 第8話「ぼっち・ざ・ろっく」の感想・レビュー

ライブ回&ぼ虹回。後藤ひとりこそが伊地知虹夏を救うヒーローだったんだ!という話。
喜多さんが加入し、2度目のライブに臨む結束バンド。だが生憎の台風で客はガラガラ。
結束バンド目当てはたった3人。他の客からは辛辣な言葉を吐かれ、始まる前から日和気味。
案の定出だしからライブはボロボロであり結束バンドは窮地に陥ることになる。
だがいつだってここぞという時に力を発揮し結束バンドを救ってきたのが後藤ひとり。
他のメンバーが意気消沈する中、高らかに?ギターをかき鳴らし精神的支柱となる。
後藤ひとりの勇姿はバンドメンバーを鼓舞。中盤以降立て直すことができライブは成功に終わった。
打ち上げでは後藤ひとりがギターヒーローだと気づいた虹夏から本当の目的を語られる。

結束バンドの危機をいつも何度でも救ってきた後藤ひとりは名実共にギターヒーロー

ライブパート

結束バンドが危機に陥るたびに覚醒した後藤さんが窮地を救う
  • 崩壊しかけたライブを立て直せ!
    • 結束バンド2回目のライブ。喜多さん加えたフルメンバーで出るのは初めてだ!だが運悪く台風と重なってしまい、客入りはまばら。結束バンド目当てで来てくれた客はたったの3人(飲んだくれ姉さんと八景で後藤さんのファンになった2人)であった。箱に対する客入りの少なさにビビッて失敗するというパターンはゾンサガを思い出す。さらに本作では他のバンド目当ての客から辛辣な言葉を投げられ、完全に日和ってしまうのであった。オーディションや練習の時には上手くいった『ギターと孤独と青い惑星』も本番では失敗しまくった挙句、観客の反応もキツイ。こうして結束バンドは危機を迎え崩壊しかけてしまうのだが……。いつだってバンドの危機を救うのは後藤ひとり。「私たち、演奏も曲もまだまだだ……(八景の路上ライブでファンを笑顔にした時のフラッシュバック)……けど!このままじゃ、嫌だ!(ぼっちちゃん覚醒!)」。こうしてオーディションの時と同様、追いつめられるとギターヒーローとしての力が発動する後藤ひとり。その影響力はバンドメンバーを始め観客をも感化し2曲目「あのバンド」は会心の一撃を放つ。これまで興味もなくスマホ弄ってただけの観客を引き付けちょっといいじゃんと言わしめる所がグッとくるね。星歌さんがぼっちちゃんの活躍を見て後方腕組彼氏を発動してドヤ顔をキメるところがステキ。後藤さんは演奏後にやっちまった感を出すが、それに虹夏がサムズアップで応えるところとかも最高だ。こうして後藤さんの活躍で結束バンドは立て直され、最終的には成功裡に終わる。後半の描写ないけどバンドが成功したことは天候表現で示唆され台風が上がり晴れて来たことで分かる。
後藤さんの演奏に狂喜するファンと後方彼氏する星歌とサムズアップする虹夏

居酒屋パート

ifルートマジで蛸壺屋けいおん同人展開:後藤ひとりがバンドデビューできなかったら
  • 居酒屋での打ち上げ~バンドマンとしてデビューすること~
    • ライブが成功したことが示唆された後は居酒屋で打ち上げタイム。居酒屋の雰囲気を好きになりかける後藤さんだが、謎のサラリーマンの鬱会話が入り、後藤さんも将来を想像して絶望する。生きるためには納税が必要であるため労働しなければならず、そのためには自我を殺して苦痛に耐え偲ばねばならないが、その結果メンタルクラッシュして身体が動かなくなり出勤できなくなる。出社拒否の結果、中高年でヒキコモリとなりゴミ溜めの汚部屋でストロングゼロを啜るだけの日々。ライブ描写を削ってまで、後藤さん鬱展開を捻じ込んで来る脚本スタッフよ……。後藤さんにとってバンドで成功することは本当に人生が懸かっているんだなぁ。そんな後藤さんの呟きを聞いており助言をくれるのが、飲んだくれ姉さんを始めとする年長者たち。廣井「気楽に楽しく活動しなよ」、PAさん「漠然と成功することばかり考えていると辛くなる」、星歌「夢を叶えていくプロセスが大事」とのこと。

  • 虹夏の本当の夢
    • そして話題は「なぜ星歌がバンドを辞めてしまったか」についてとなり、虹夏からその答えが語られることとなる。虹夏が離席してからしばらく経つことに気付いた後藤さんは彼女を探しに行く。虹夏は居酒屋の外におり今日のライブの成功を噛みしめていた。そして後藤さん=ギターヒーローだと見抜き、本当の夢を語り出す。虹夏と姉の星歌は干支ほど年齢が離れており、母親は虹夏が幼少期の時に死んだ。父親は家にほとんど帰らず、虹夏の支えは星歌だけだった。星歌は虹夏をライブハウスにしばしば連れて行ったが、虹夏はライブハウスを気に入るようになる。そんな虹夏の様子を見た星歌はバンドを辞め、虹夏のために自分のライブハウスを経営するようになった。星歌は虹夏にそのことを言わないが、虹夏は全て理解っているのだと。すなわち虹夏の本当の夢とは「お姉ちゃんの分まで人気のバンドになること」により「STARYをもっと有名にすること」だったのだ。こうして虹夏は結束バンドを作ったが、結果はそんなに甘いものでは無かった。だがそんな状況をいつだって打開してくれたのが後藤さんだった。まさに虹夏にとって後藤さんはヒーローだったのである!「でも私、確信したんだ。ぼっちちゃんがいたら夢を叶えられるって!だからこれからもたくさん魅せてね。ぼっちちゃんのロック。"ぼっち・ざ・ろっく!"を」(タイトル回収)。
焦って成功を目指す後藤さんに人生訓を垂れる年長者たち
伊地知家の姉妹百合の絆
ぼ虹:虹夏にとって後藤さんはまさにヒーロー!


漫画原作はコチラ


ぼっち・ざ・ろっく!感想まとめ


時々挿入される並行世界ifルートが蛸壺屋けいおん同人すぎる