文化祭ライブ前哨戦。結束バンドの皆で文化祭の出し物を回って楽しむ話。
ライブは2日目であり初日は仲間と催し物を回る事により文化祭を嫌っていた後藤が楽しみを見出す。
アニメ版は原作を膨らませるのが巧みであり行間を謎の実写や手工芸、3D技術で表現していく。
一方で原作におけるぼっちちゃん巨乳メイドは捨象されおっぱいメイド服は無かったことにされている。
メインとなるのは結束バンドメンバーのメイド服お着換えタイムファッションショー。
何故か結束バンドが何のゆかりもない後藤のクラスの出し物であるメイド喫茶を手伝うことになるのだ。
ライブの伏線としては、喜多の能力向上及び後藤のビンテージもの50万円ギターの情報が提示された。
文化祭を嫌っていたコミュ障根暗陰キャぼっちの後藤でもバンドの仲間となら楽しめる！という心境の変化が起こったことが重要
- 『ダーウィンが喜多！』
- いよいよ文化祭となり結束バンドがライブを行う！！……だがそれは2日目であり、初日には結束バンドメンバーで文化祭の催し物を巡ることに。後藤は案の定、コミュ障根暗陰キャぼっちを発動させてしまい、クラスの出し物メイド喫茶から逃げる。それを結束バンドメンバーが探し出し、皆で寄り道がてら出し物を楽しんだ後にクラスに連行し、メイド喫茶するというのが基本的な流れとなっている。原作では後藤の場所を探す際に喜多がナチュラルにディスって鬼畜発言をするのだが、アニメ版では『ダーウィンが喜多！』とNHKの番組をパロったり実写を活用したり謎の手工芸を挿入されたりとギャグでならしている。原作では後藤に対する喜多の態度がかなり辛辣なのでギャグで突破したのは良かった。
- 初めて学校行事を楽しむ出来た後藤
- 文化祭初日イベントとにおけるシナリオ上の重要性はやはり後藤が文化祭を楽しむことが出来ているということ。中学時代の後藤は友達がおらず本当に孤独な3年間を過ごした。それ故、学校行事を友人と楽しむという経験が皆無だったのである。そんな後藤に対し、結束バンドメンバーは色々な出し物を一緒に回ってくれるのだ。学校に居場所が無かったヒロインが学外において自分の居場所を見つけ、その仲間達と本当は嫌だった筈の学校を楽しむという革命的構図が後藤には生じているかと思うと感慨深いものがある。
- メイド喫茶タイム
- そしてもうひとつのイベントであるメイド喫茶タイム。原作では後藤がビジュアルを褒められる際に巨乳設定がふんだんに盛り込まれそのおっぱいメイドっぷりを見た喜多と虹夏がソウルジェムを濁らせるのが最大の見せ場であるのだが華麗にスルーされている。メイド喫茶イベントでは、美味しくなる呪文を喜多が唱えだしたことをきっかけに何故か結束バンドメンバーたちもコスプレ接客をすることになる。虹夏たちの学校はお堅い進学校なので漫画的出し物に憧れがあるのでコスるというのは理解できるが、喜多はクラスで何をやってるのか謎であり、ハイカーストで人気者である喜多が自分のクラスで何もすることが無いというのはどういう事なんじゃい？となる。それはそれとして、陽キャである喜多と普段接客をこなす虹夏はノリノリで対応。ダウナー系の山田も主従逆転モノとして自分の個性を発揮。彼女らの活躍に押された後藤は休憩行っていいよ扱い。
- いよいよライブ直前
- 終局部ではライブに向けて気分を高めていく後藤が描かれていく。メンバーで体育館を確認した後、最終練習。ここで後藤のギターが50万円もするビンテージモノであり年季が入っている古いものであることが紹介され、本番のライブ中にペグが壊れてしまう伏線となる。また喜多のギターの演奏技術が向上していることに後藤が気付くというのも大切であり、機材トラブルに陥った後藤を喜多が助ける展開の匂わせが行われる。そしていよいよライブとなる。後藤はどうせ自分に何か誰も期待していないだろうと自分に思い込ませてきたが、家族総出で応援に来ており、ぼっちちゃんファン1号さん＆2号さんも駆けつけ、さらには当然のように廣井姐さんと星歌店長までいる！後藤がいい意味で予想を裏切られ自分の存在を肯定するシーンはグッとくる表現となっている。今回廣井はパック酒でなくカップ酒にグレードアップしているが、よもやこの酒の空きビンがピンチを救うことになるとはいったい誰が思ったであろうか！？次回はいよいよ文化祭ライブ回。ボトルネック奏法をアニメでどうやるのか期待が持たれますね。
