三上ミカ先生の兄妹シリーズ。事実婚ハッピーエンドに至るために母親問題に切り込む!(『三日三晩、兄妹ふたりぐらし』より)

三上ミカ先生が手掛けている実妹モノシリーズ。生真面目で堅実な兄が妹との関係に懊悩する姿が見どころ!
このシリーズは事実婚ハッピーエンドで確定しているとのことですがそのためには家族問題を描く必要がある。
それ即ち、母子家庭におけるもう一人の家族である母親にこの兄妹の関係性をどのように明かすかである。
今回のお話では「母親に黙って事実婚を続ける」ルートを潰すために兄妹にとって母が如何に大切かが描かれた。
果たして、三上ミカ先生は母親問題をどう解決するのか。今からとても楽しみ。何年かかっても完結して欲しい。

母親が社員旅行で家を留守にし解放感に浸るも寂しさをもまた感じ母親と向き合う覚悟を決める。

母子家庭における実妹との深い情交が見どころ!
  • ハッピーエンドに至るためには家族としての幸せが必要
    • 母子家庭における兄妹二人はいつしかその感情をお互いで埋めるようになり関係性を持つに至った。だが実妹との関係が母にバレたら幸せな家庭を壊してしまう。それ故、兄妹は人目を忍んで睦み合うようになった。それ故、落ち着いて夜伽を行うことが出来ず、休憩施設では時間に追われ、家庭では母の留守中を見計らう必要があったのである。
    • しかし、この度母親は社員旅行に行くことになった。兄妹は母が旅行中思う存分イチャコラできることを楽しみに思う。そして有言実行とばかりに二人は開放的になり、自室以外の場所で何度なく行為に励んだ。普段は時間に追われているため時間をかけられない反動で今回は入念に前戯を行う焦らしプレイがグッとくる。さらに兄のためにスフレオムレツを作ろうと奮闘しながらエプロン姿で致してしまうシーンはたいへんほほえましくて良い。
    • だが家に二人だけしかおらず行為に溺れれば溺れる程、寂しさと不安に駆られる。母が仕事で遅くなった時、子どもの頃に二人だけで過ごした淋しさに起因するものであった。漠然とした寂寥感を抱いていた兄が、「やっぱりお母さんいないとさみしいね」という妹の台詞によって、自分もさみしいのだという感情を明確化するシーンが大変素晴らしく描かれている。旅行先の母から電話があって、二人は母の安心感を噛み締める。これにより二人がハッピーエンドを迎える為には、母親に内密にするわけにはいかず、きちんと母と向き合う必要が示唆されて今回の話は幕を閉じることになる。
    • もう既に事実婚ハッピーエンドと明言されているわけだが、母親を入れて十分納得するカタチでオチに繋げるには一体どういう展開にするのか、非常に楽しみ。安直な予想だともう既に母親は二人の関係にほぼほぼ気付いているのではないかと思われるのですが、果たして。今後この兄妹がどうなるのか、皆で最後まで見守りましょう。
母親の旅行中、時間制限無く夜伽に耽る兄妹
スフレオムレツを一人で作ろうとする実妹
母の不在をさみしく感じる兄妹
母の為にスフレオムレツを作る兄妹
兄妹の幸せの為には母の承認が欠かせないことを示唆
母もかわいい

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