【感想】水星の魔女 第11話「地球の魔女」を見た。

百合喧嘩和解回。友人関係に悩んだスレッタがママに逃避しようとした所をミオリネが掴まえる話。
同年代の友人がいなかったスレッタは人間関係作りの経験が薄く、少し上手くいかないと全てに絶望。
スレッタは自分がいらん子だと思い込み精神崩壊、塞ぎ込んで鬱になり、トイレでママンに電話する。
そんなスレッタをママンは温かく受け入れ自分の手元に置こうとするが電話はミオリネに聞かれていた。
自分から離れていくスレッタを見たミオリネは如何に自分にとって彼女が大事であったかを思い知る。
これまでスレッタの事を慮って本性を自重して来たミオリネが、全てをスレッタに吐き出す場面が見どころ。
こうして百合ップルの絆が確かなものとなったのだが……個別√でフラグが成立すればグランドルートに突入。
子供の事情を踏み潰すかのように企業の内部紛争に巻き込まれ、スレミオは離ればなれになってしまう。

幼少期に人間関係の経験を積めなかったガールズが思春期になってから拗らせる

便所飯をキメたスレッタはママンに縋りつく
  • スレッタもミオリネも好きな相手を思いやろうとするばかりにすれ違ってしまう
    • 幼少期に父親に構って貰えなかったミオリネは、仕事を通してなら父親に自分を見て貰えたので意気揚々となる。だがミオリネは自分の父親と同じ過ちを犯してしまい、自分の大好きな相手に負担をかけさせまいと役割を全て奪ってしまうのであった。そうするのが相手にとって幸せであると勘違いして。一方でスレッタは水星育ちで友達がいなかった自分が他者から必要とされることで、承認欲求を満たしていた。だからこそ、自分が要らない子扱いされてしまえば精神崩壊待った無しなのである。スレッタは自分の存在意義を示そうと痛々しいほどに自分を殺して雑用を引き受ける。その結果空回りした挙句「私の弁当がないよー☆」と言い出せず、自滅してしまうのであった。友達との人間関係が上手くいかなないスレッタが縋ることができる相手はママンしかいない。ママンはスレッタの心の弱さに付け込むと、娘を励ますのではなく、自分の手元に置こうとするのだ。

  • 腹を割って話そう
    • こうしてスレッタが闇堕ちする流れになるかと思われた!!ところがどっこい。話は全て聞かせて貰った展開になる。なんとスレッタがトイレに籠ってママンと電話していた会話をドアの外でミオリネが聞いていたのである。ここでようやく「腹を割って話そう」が発動する。特に逃げて行ったスレッタに対し「追いかける」の選択肢を選んだミオリネの行動が正解のルートを引き当てる。スレッタは自己需要願望が高いからミオリネに求められたいのであり自分を追いかけてくれたミオリネに対し好感度マシマシ。そしてミオリネは疲れ果てたフリをして善人のスレッタを近づかせると逃がすものかと抱き締める。そしてスレッタが求められたいというのなら、自分がして欲しいことを全部して貰おうではないかと、自分の弱い所を全てスレッタにさらけ出す。最初は嬉しがっていたスレッタが、週に2回部屋を掃除してとか言われてウヘェという表情を浮かべるところか良いよね。

  • 大人たちの陰謀に子どもたちはどう立ち向かうか
    • 以上によりスレミオ仲直りエンドでめでたしめでたし……となるかと思いきや、子どもたちの思惑を超えた組織の内紛に巻き込まれていく。グエルくんのパパはシャディクを使ってミオリネのパパを殺害しようとするも、シャディクは地球のテロリストと繋がっており、全員まとめてぶち殺しにくるのである。あれだけミオリネに固執していたシャディクだが、フラグが完全に圧し折られた後は、彼女が巻き添えになることを一顧だにしなくなるのだ。敵機の襲撃によりスレッタとミオリネは分断されてしまい、折角仲直りしてもサヨナラに。果たしてミオリネのパパは死んでしまうのか、スレッタのママの真の目的とは何か、子どもたちは親たちからどう自立するのか。気になる所で次週へ続く。スレミオがピンチの所に親からの頸木を断ち切ったグエルくんが助けに来るグエルくん無双に期待が持たれている!
逃げるスレッタを追いかけ抱き締めるミオリネ
スレッタの拒絶をはねのけ掴まえるミオリネ強い
お互いの心情をぶつけ合い、雨降って地固まる
折角仲直りしたのに内紛に巻き込まれ離ればなれ
地球の魔女VS水星の魔女

水星の魔女感想まとめ