【感想】水星の魔女 第16話「罪過の輪」

母親に洗脳されているスレッタが強調され母親はエリクトしか考えていない事が浮き彫りになる話。
ミオリネの身柄の拘束が解かれ、ようやく落ち着いて話し合うことができるようになったスレミオ。
だがミオリネが見たものは自由意志など無く母親に依存・隷属するだけの愚かで哀れな少女だった。
母の言葉を絶対視するスレッタをミオリネは問い詰めてしまい水星に学校を作る夢まで否定させる。
おそらくミオリネは自分と母の言葉はどちらか大事か訊ねたら母を優先すると確信したに違いない。
スレママを糾弾するミオリネだが、逆にスレママはミオパパに夫と娘が殺されたことを断罪してくる。
それを踏まえるとスレッタは誰の子どもだと言う話になり、完全にスレママの道具なのかもしれない。

スレッタの母親にとって一番大事なのはエリクトである事が判明したが、ではスレッタとは何なのかが改めて議題の俎上に上げられた回

母を信奉するスレッタに対するミオリネの絶望を二人の絆であるトマトへの映り込みで表現
  • やっぱスレッタはクローンか何かなのだろうか
    • 一連のテロ事件の取り調べが終わり、ようやく解放されたミオリネ。スレミオはようやく落ち着いた時間を持つことが出来たが、二人の価値観のズレはますます酷くなる。ミオリネは目の前で人を叩き潰したスレッタを人殺しと嫌悪した事について謝罪をするが、スレッタは分かってもらえたとはしゃぎ、全く罪悪感を抱いていなかったのである。おそらくミオリネはスレッタが人殺しの罪を(少しは)気にしていると考えていたのであろう。だが目の前のスレッタはお母さんお母さんとばかり口にし、ミオリネが分かってくれたのもお母さんの言った通りだったとますますお母さんへの信奉を深めてしまう。ミオリネは自分がただの信仰を強化させるだけの装置に過ぎないと感じ、スレッタを問い詰めていく。だがスレッタの母親への依存・洗脳が浮き彫りになるばかり。最終的にはスレッタが人生の目的として掲げていた水星に学校を作るという夢も、母親の言葉よりも優先順位が低いものであると明らかになってしまった。
    • ミオリネの怒りの矛先はスレママに向き、その洗脳を糾弾するが、逆にスレママにより手痛いしっぺ返しを食らう。スレッタを洗脳から解放して代わりに自分のいうことを聞かせたいだけだろうとか、ミオパパはもっと酷いことをやったとか。そしてスレママは夫と娘のエリクトの復讐のためだけに生きていることが提示された。それを考えると、じゃあスレッタって何者なの?という疑問が再び生じるのである。スレママが夫を愛していることを考慮すると次の男との子どもであるとは考えにくい。また、夫が殺される前に仕込んでいたというのも時間軸的には無いだろう。そうするとやはりエリクトのクローンか何かであり、だからこそスレママはスレッタのことを自分の目的を実現するための道具としか見ていないのかもしれない。それ故、平然と洗脳するんやね。
水星に学校を作る夢まで母の言葉よりも優先順位が低いことを知り愕然とするミオリネ
スレママを問い詰めるミオリネだが、逆に父の罪とスレママの復讐を知らされる

一方その頃

グエルの帰還
グエル先輩おかえりなさい
エリクトに拒絶される5号君
16話アイキャッチ

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