【感想】解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ 第2話「ダリエル、冒険者として初仕事をする。」を見た。

調子こいてる噛ませ犬キャラが実力差を見せつけられ手の平返しする話。
今回は主人公キャラの優越性を示すために用意された突っかかってくる噛ませ犬のパターン。
噛ませ犬の弓使いはポッと出の新参であるオッサンが自分より活躍するのが気に食わない。
そのため自分の力を誇示しようとするがいつも上手くいかず結果としてオッサンに遅れを取る。
さらには地道な仕事を嫌ったが故に身に付けることがなかった知識によってオッサンに助けられる。
こうしてオッサンによる訓育が行われ若き弓使いは手の平返し。オッサンにおべっか使うようになる。
さらに魔王軍サイドでは恒例の「評価規準が異なるだけで実は有用であった」パターンも発動。
既存のパターンを上手く組み合わせて「ざまぁ」を表現していった回であった。

周囲が勝手に主人公を賞賛して評価が高まっていき結果として「ざまぁ」となる展開

オッサンに薬草の知識を教えるヒロインが、素直に感謝されトゥンクする
  • 噛ませ犬くんを用意することで如何にオッサンが立派であるかを演出
    • 今回のお話は噛ませ犬くん回。村で唯一の冒険者であるため調子に乗っているが何も実績を上げられないキャラとして噛ませ犬が用意されているが、彼が嫉妬キャラの王道を行くかの如くテンプレの行動をしてくるぞ!一方のオッサンは与えられた薬草摘みなどの下位クエストを黙々とこなしていくのだ……オッサンには若くてかわいくておっぱいが大きい村長の娘が同行して薬草摘みを手伝ってくれて、しかも手取り足取りポイントを教えてくれるのである。こんな丁寧なチュートリアルがあれば噛ませ犬くんも真面目に仕事をしたんじゃないか?と思うことしきり。そして薬草摘みクエスト中に鹿を狩りや噛ませ犬くんが受注していたクエストのモンスターを倒してしまう。
    • こうしてオッサンの評価は鰻登りとなり、噛ませ犬くんはますますジェラシーを深める。その結果、噛ませ犬くんはますます暴走してしまいレベルに見合わないモンスターの討伐を目論むようになる。案の定、噛ませ犬くんは返り討ちに遭い、しかもモンスターに追われるという始末。そこへオッサンが助けに行き、圧倒的火力で倒してしまうのであった。
    • しかも毒攻撃を食らった噛ませ犬くんを優しく治療してあげるオッサン。ここなぜ薬草学や応急手当の知識があるのかと問われると、噛ませ犬くんがシカトした薬草採取のクエストの事を述べる。この世には無駄なことなど何もなく、全てのことが繋がっているのだと訓育する。おっさんが説教により「ざまぁ」を成し遂げた瞬間である。説教により「分からせ」を行うことで「ざまぁ」するパターン入りました。この後、噛ませ犬くんは手の平返しをしてオッサンに擦り寄ってくるようになる。
    • そして「ざまぁ」展開は噛ませ犬くんだけでなく魔王軍に対しても続く。オッサンは無能であったため四天王補佐を解雇された。だが四天王補佐に必要な能力はこれまで魔王軍で評価されるステータスでは軽視されてきたものだったのだ。かつての日本軍でも輸送は重要なのに軽視されていたでしょ。「輜重輸卒が兵隊ならば、蝶々トンボも鳥のうち」。こうしてオッサンがいなくなってはじめてその地位に必要な能力が何だったのかが分かるという寸法さ。以上によりオッサンの能力が再評価されることによってオッサンは何もしていないのに「ざまぁ」が達成されたのであった。
オッサンに積極的にアプローチをかける村長の娘
オッサンに出し抜かれてしまう結果となり「ぐぬぬ」をする噛ませ犬くん
オッサンを自分の相手にしてしまおうと画策する村長の娘
危ない所をオッサンに助けて貰った上に治療までしてもらい手の平返しする噛ませ犬くん
評価規準とは異なるところでその能力を発揮していたパターン入りました!

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参照