ひろがるスカイ!プリキュア 第8話「飛べない鳥と、ふしぎな少年」の感想・レビュー

男子がプリキュアになると話題であったが実態は鳥であったという話。
本作は男子や成人女性がプリキュアになると喧伝されて話題作りが行われた。
そのためどんな男子がプリキュアになるのかが注目の的であった。
(一部ではLGBTの悩みを抱える所まで踏む込むのではないかと言う予想もあった)
だがその実態は人間の男ではなく異世界から来た変身能力を有するオス鳥だった。
彼が抱える悩みは元々種族として飛べない鳥族なのに空を飛ぶことへの執着にあった
……現代日本の男子中学生がメインのプリキュアになるのはまだ時代が早かったようだ。

鳥キュアの身の上話がメイン

空を飛ぶ夢を仲間達から小馬鹿にされるオス鳥氏
  • 元々種族として飛べない鳥族なのに、空を飛ぶことに執着しており、それを周囲に話した際に小馬鹿にされたことがトラウマとなり、心に秘めていたオス鳥氏の話
    • 本作はプリキュア20周年ということで青キュアが主人公だったり、男子や成人女性がプリキュアになったりと事前に色々と話題作りが行われていた。だが蓋を開けてみれば、異世界からやってきた鳥(人間に変身できる種族)であり、厳密には鳥でキュアあった。現代日本の中学生男子がプリキュアになるという展開では無かったのである。一部ではLGBTに悩む男子中学生が自分を肯定してプリキュアになる説やTSブームを反映して男の子が女の子に性転換してしまい第二次性徴の女子の悩みを描く説などが提唱されていたが、時代はまだ早く鳥キュアであった。
    • で、今回はソラ・ハレワタールさんがオス鳥に対して、何故同じ故郷出身の人間に変身できる鳥だと申し出ず正体を隠していたのかと憤慨する。だがオス鳥はオス鳥でトラウマがあったのだ。彼は元々飛べない種族の鳥であったのだが、誤って空中へ落下した際に父親が空を飛んで助けてくれたことから、自分も飛びたいと願うようになる。だが父親は火事場の馬鹿力で飛べただけであり、周囲も彼の夢を小馬鹿にし、誰からも理解されなかったのである。このことがトラウマとなりオス鳥氏は心を閉ざしてしまった。同じスカイランドからソラがやってきたにも関わらずオス鳥氏が名乗り出なかったのはこのためであった。オス鳥氏は現代日本において航空力学の学問に触れると、これを究めれば自分も飛べるようになるのではないかと思い研究を続けていたのだ。ソラ・ハレワタールはこのオス鳥氏の事情を否定することなく絶賛する。こうしてオス鳥氏は自分の夢に共感してくれたソラに心を開いた。
これまで小馬鹿にされてきたオス鳥氏の夢を絶賛するソラ・ハレワタールさん
プリキュアのピンチに際し現場へと向かおうとするオス鳥氏

ひろプリ感想まとめ