ヴィンランド・サガ奴隷編 第12話「オレには黙って嗤われる勇気が無かった」の感想・レビュー

オルマルくんが農場接収のための正当化として利用されてしまう話。
駐英デンマーク軍の維持費を捻出するため大農場の接収を画策するクヌート。
だがいきなり軍事侵攻はできないため、その口実としてオルマルくんを利用する。
王の使者をオルマルくんに殺させることでケティルを連座させようとしたのだ。
だが超つよ戦士トールギルが居たことでクヌートの思惑はズレ始める。
トールギルは戦争狂でありクヌートと戦争を始めたのである!
自らの愚行で農場の半壊を招いたオルマルは侮辱を受け入れる強さが無かったと悟る。

オルマルくんに本当に必要だったもの→黙って嗤われる勇気

侮辱に耐え切れずブチ切れてしまったオルマルくん
  • 侮辱に耐えてることこそ本当の勇気という教訓
    • 閉塞した田舎暮らしに耐え切れず東京に憧れる現代の若者の代表例のようなオルマルくん。きっと東京にさえ行けば隠された才能が覚醒し活躍できるんだ!という幻想を抱く。だが彼は王の前で未熟な剣技を晒し豚さえ斬ることが出来なかった。さらにそれをクヌートの策略に利用されてしまう。クヌートは駐英デンマーク軍の維持費を捻出するため農場の接収を目論んでおり、ケティル農場を接収しようとしていたのだ。オルマルくんはケティル農場を接収する理由付けにされてしまったんだね!オルマルくんを侮辱して挑発し決闘になれば大成功。王のお膝元で騒ぎを起こしたことを口実にケティルを連座させることができるというワケ。後にオルマルくんは農場が自分のせいで半壊した状況に直面し、自分の愚行が悲惨な状況を招いたと激しく後悔。ケティル一家の国外追放と農場の明け渡しを受け入れ、黙って嗤われる勇気が無かったのだと悔恨することになる。農場と引き換えにオルマルくんは漢になったのだ!それはそれとしてクヌートの思惑では、サクッと接収できる皮算用をしていた。ところがどっこい。なんとケティル一家には戦争狂のトールギルがいたことから話は変わってくる。彼はクヌートと戦争することも辞さず、結果としてケティル農場は徹底抗戦の道を選び取ってしまうのだ。ケティル農場VS精鋭デンマーク軍の戦いの火蓋が切って落とされた!
トールギルに発破をかけられ初めて人殺しをしてしまうオルマルくん
自分のしでかしたことの重大さに気付いて苦悩するオルマルくん