ヴィンランド・サガ奴隷編 第13話「大旦那様の老衰とアルネイズ夫の登場」の感想・レビュー

クヌートの農場接収ターゲットにされてしまったケティルに更なる不運が、訪れ泣きっ面に蜂。
ケティルの父である大旦那様は老衰が激しく家事が出来なくなるどころか失禁までするようになる。
トルフィンたちはそんな大旦那様を良く世話し、大旦那様は晩年における団欒の幸せを得る。
だが小さな幸せすら長くは続かない。アルネイズの夫は別の農場の奴隷であったが領主を殺し逃亡。
妻のアルネイズを求めてケティル農場に侵入してきたのである!
ケティルは唯一の理解者であったアルネイズの裏切りに遭い、狂気を増していく。

ケティル農場崩壊の足音

老衰で倒れるスヴェルケルだが、周囲の人物にも恵まれ幸せな晩年を過ごす
  • 奴隷アルネイズの小さな幸せとその崩壊
    • 今回のお話はケティル農場の内部崩壊。ケティルは自分の理解者を奴隷のアルネイズにのみ求めていた。そんなアルネイズが離れて行ってしまうのである。今回はアルネイズが奴隷生活の中に小さな幸せを見出すも、生き別れの夫と再会するという展開になっている。
    • ケティルの実父スヴェルケルは農場の拡大に反対し手の平の上の幸せで満足を覚え小屋で一人暮らしをしていた。スヴェルケルは老衰が著しく家事炊事どころ下の世話まで頼るようになるが、用心棒の蛇をはじめ、トルフィンやエイナルに囲まれ、温かい晩年を過ごすことになる。またケティルの留守ということもありアルネイズが派遣されてきて、スヴェルケルの周りに小さな幸せが灯ることとなった。
    • だがこの幸せも長くは続かない。なんと別の農場で奴隷になっていたアルネイズの夫が主人を殺して逃亡したのである。そしてケティル農場まで流れ着き、ついには再会するに至るのだ。ケティルはアルネイズに依存していたが、アルネイズはケティルのもとから離れていくフラグが立てられた。ケティルはクヌートから農場を接収されそうになっている上に、内からも自分の唯一の生き甲斐が離れていくという事態に見舞われる。
死期が近いスヴェルケルに恩返しをするように説く蛇氏
アルネイズ、逃亡奴隷の夫と再会する