ウマ娘3期の応援イラストにこしたてつひろ先生が寄稿し、描かれたキャラがミニ四駆を走らせている絵みたいという風潮を見て、レツゴー44話を思い出した話。

ウマ娘3期11話の2017年秋天で熾烈な争いを繰り広げたキタクラをこしたてつひろ先生がイラストになされた。
視聴者の間ではこのイラストがまるでミニ四駆を走らせているみたい!二人の前にミニ四駆が見える!とか言われた。
こしたてつひろ先生といえば現在ドッジ弾子を連載しているがミニ四駆漫画レツ&ゴーでも有名だったのだ。
アニメ版レツゴーは堅実な兄と破天荒な弟のセットがW主人公なのだがいつも兄の方が一歩遅れるのである。
弟に対する兄のコンプレックスを描きだしたことで有名なのが44話であり兄のプライドが打ち砕かれる。
弟の新型マシンに歯が立たずライバルキャラのマシンの長所をパクリまくり魔改造を施す兄の悲哀は必見だ!

44話は弟のサイクロンマグナムに勝つためだけにバンガードソニックの長所を捨てパクリマシンを作り上げるがレースで敗北するシーンが見所!

弟に勝つためにライバルマシンの必殺技をパクリまくる星馬烈

こしたてつひろ先生はドッジ弾平や爆走兄弟で名高いコロコロの作者である。そんな先生がウマ娘3期11話の応援イラストを寄稿なされた。そのイラストは2017年天皇賞(秋)で熾烈な争いを演じたキタサンブラックサトノクラウンが走る様子を描いたものであった。そんなイラストに対し視聴者はまるで二人がミニ四駆を走らせているみたい。二人の前にミニ四駆が見えると大いに盛り上がったのであった。爆走兄弟は星馬兄弟と一文字兄弟の二種類あるが、前者は堅実なコーナリングを志向する兄と破天荒でストレート重視の弟が繰り広げるシナリオであった。そんな星馬兄弟シリーズは破天荒な弟の方が話を作りやすかったのであろう。やがて新マシンになる時は弟が使用するマグナムの方が先んじることになる。

それが顕著になったのが弟は新世代サイクロンマグナムを手にしたのに兄は旧世代バンガードソニックの時のままだった時。兄はどんなに頑張っても弟に勝つことが出来ず、焦った結果、自分の走りを捨てて安易な魔改造に走るのであった。星馬兄のソニックコーナリング重視であり堅実な走りを特徴としていた。だがそれは地味なものであり一発逆転の必殺技とかを持っていなかったのだ。そんなわけで星馬兄は他のマシンの長所をパクリまくるのである。スピンアックスのサンダードリフト、ブラックセイバーの可変ウィング、トライダガーの壁走りをソニックに取り入れ、次々と必殺技を繰り出していく。

だがそこまでやってもサイクロンマグナムに歯が立たないのである。自分の走りを捨ててまで弟に勝つことに固執する見苦しい兄は、ついに弟からそんなのソニックじゃねーと説教される。弟のマグナムがどんなに世代交代してもマグナムの走りをしている姿を見せつけられた兄のショックは大きかった。終いには無理な改造が祟ってコースアウトしてしまい顔面直撃。自分のマシンからも愛想をつかされたような演出でオチとなる。

レツゴーは断片的に見ていたのだが、ちょうどたまたま44話を見る機会があって、子ども心ながらに印象に残っていたのである。兄の弟に対するプライドや弟の方が兄より能力が上だったと自覚した時のコンプレックスに共感を覚えたのかもしれない。そんなテーマを扱いながら、ライバルマシンの長所をパクリまくり魔改造マシンを生み出すという演出が琴線に触れたのかもしれない。

弟に説教された挙句、コースアウトしたマシンが顔面に直撃!

ウマ娘3期にこしたてつひろ先生が寄稿したイラスト