【感想】葬送のフリーレン15話「結界の中で添い寝シュタフェル&社交界でシュタルクの気品に触れるフェルン」

A-partは新規加入キャラ・ザインがフリーレンへの信頼を覚える裏側でシュタフェルは結界の中で添い寝する。
B-partはシュタルクが遠縁の貴族に亡き息子の代役としてスカウトされ社交界に出てフェルンをときめかせる。
シュタルクは過去のトラウマから基本的には自己主張を強引に通そうとはせず周りに合わせるタイプに見える。
だが他者の人間関係や心情の察知には機微な所があり、切ない負の感情に対しては本質を突く所がある。
今回も息子を死なせてしまった父親がそれでも民草のために悲しみを見せられない辛さをシュタルクは見抜いた。
またシュタルクが旅をする理由が再度語られ、喧嘩別れした師匠に土産話を持って帰るという師弟愛が描かれた。
フェルンはお菓子を貪っていた際、シュタルクが生来持つ気品の良さが貴族身分の中で磨かれて漢を感じる。

結界添い寝シュタフェル~メインはザインとフリーレンの信頼関係の構築~

結界添い寝シュタフェル

A-partはザインがフリーレンへ信頼関係を築くお話。旅に出た理由をヤリモクと嘯き綺麗な大人のお姉さんを求めるフリをするザイン。シュタルクはその役割としてフリーレンが担っていると推すがザインは受け入れない模様。だがフリーレンが本当に凄い魔法使いであるとザインが認識を改めることが今回のテーマである。

フリーレン一行が村に辿り着くとそこはドラクエ3のノアニールの村のように村人たちが眠っていた。その理由は魔族にあり呪いで村人を眠らせていたのである。フリーレンたちは調査に乗り出すがシュタルク、続いてフェルンが眠ってしまう。最後にはフリーレンも堕ち、残されるはザインだけとなった。フリーレンは寝落ちする前に、ザインに戦いが始まったら起こすように告げ、一人で戦っちゃダメと言い残していた。

だがザインの目覚めの魔法は5秒しか持たない上に敵は魔法を乱反射させるタイプであった。目覚めさせても状況を説明できないし、フリーレンの巨大な魔力で魔法を使って乱反射させられたら村に被害が及ぶかもしれない。信頼関係を築けていないのにどうフリーレンに伝えるのかと焦るザイン。だがここでハイターの教えがフラッシュバック。幼少期に語ってもらった冒険譚でフリーレンを信じることを学んでいたのだ。そのことを思い出したザインは半ばヤケクソで目覚めの魔法を使うが、フリーレンは瞬時に敵の特性を見抜き一撃でコアを打ち抜いて魔族を屠って見せたのである。こうしてザインとフリーレンの関係性が深まった!というのがA-partの内容。

じゃあ我らがシュタフェルは何をしていたかと言うと、結界の中で添い寝していた。敵の呪いで寝落ちしてしまったシュタルクはザインや魔法で運ばれていたが、小休止中にフェルンも寝落ち。二人は運べないねということで結界魔法を張り、二人を寄り添うようにして森の中に隠すのである。二人が肩を並べて添い寝をしている姿はシュタフェルファンアートをさらに盛り上げたのであった。
 

朝チュン添い寝シュタフェル

 

磨かれたシュタルクの気品のよさにときめくフェルン~シュタルク貴族身分イベント~

シュタルクに触れられた手を慈しむように見るフェルン

突如身体と容姿を褒められシュタルクがスカウトされた!(トートツ)。誘ったのは領主層の貴族でありシュタルクの血族の遠縁だという。そのためか戦死した領主の長男と瓜二つであり、消耗した戦力を立て直すまで代役となり3ヶ月後の社交界で健在を示す依頼を受ける。フリーレンは最初シュタルクの引き渡しに難色を示したが、路銀が少なく報酬に釣られて貸し出すことにする。

こうしてシュタルクの貴族作法を身につける特訓が始まった。シュタルクはフェルンの前に跪き、その手を取って貴族の真似事をするが、フェルンはツンデレムーブを発揮して似合ってないと言うことでトキメキを隠そうとする。その後、シュタルクに触れられた手を慈しむように眺めるフェルンの姿は味わいがある原画となっている。シュタルクの特訓中、フェルンはドーナツを両手に甘味を貪っていたが、途中でそのパートナーであると告げられ、フェルンも淑女教育を受けることに。甘味が好きでぽっちゃり気味なフェルンがコルセットでウエストを絞られているイベントスチルはファンにはたまらない逸品となっている。

またシュタルクの魅力もバッチリと描かれており、息子を亡くした父親の心境を察して心情に配慮したり、残された次男に対する父親の期待を見て安心感を覚えたり、師匠との絆を感じさせたりする。シュタルクは過去のトラウマもあってか自己主張をせず流れに身を任せている風であるが、相手の心の機微を察するのが上手いし、人間関係の本質を突くところがあるよね。

そんなわけでシュタルクのカッコ良さが引き立てられつつ、フェルンは貴族として磨かれたシュタルクの気品にきゅんきゅんしていく。社交界でシュタルクがフェルンの手を取りダンスに誘うシーンが今回のハイライト。最初は焦りの表情を浮かべていたフェルンが、シュタルクの横顔の凛々しさにハッとする表情はグッと来るスチルだ!!さらにシュタルクにリードされううちに慣れてきたフェルンがシュタルクと踊る事に楽しみを覚え、雌のような顔を浮かべるようにまでなる姿がスタッフによりまざまざと描き出されている。二人が呼吸を合わせて踊る様子はエンディングを削ってまでもしっかりと描かれている。今回もシュタフェル祭りであった。

ドーナツ両手に貪りぽっちゃり気味な腹をコルセットで締められるフェルン
シュタルクがフェルンをダンスに誘うシーン
シュタルクの横顔の凛々しさにハッとするフェルン
シュタルクにリードされメス顔を浮かべるフェルン

フリーレン感想まとめ