テオティワカン・マヤ・アステカの3つの文明に焦点をあてた展示。
- 高校世界史の配列と古代アメリカ文明
- 1階チケットもぎり~FGOコラボ~
- オルメカ文明における3つの文明への影響
- テオティワカン文明
- マヤ文明
- マヤ文明は前1200年頃から後16世紀までメソメリカで栄えた。期間長くね?と思うのが第一印象。そのため王朝の交易・戦争などの外交的ネットワークを支えた権力の根源が展示の対象であった。マヤのピラミッドやマヤ暦、マヤ文字は王朝文化の世界観を体現するものだったというワケ。ここではやたらと「赤の女王のマスク」が推されていたが、個人的に印象的だったのは、チャクモール像である。腹筋しているのを途中でやめたような感じを横から見たような像。腹の部分が平たい皿になっており。そこに供物を捧げたのだという。古代メソアメリカ文明は人身供犠と関りが深く、この腹筋しているチャクモール像の腹に心臓が捧げられたこともあるのだとか。
- アステカ文明
- ラストはアステカ文明。14世紀から16世紀のスペインに征服されることになる文明ね。アステカ文明は何と言っても湖上都市に着目。テスココ湖の上に首都が築かれ、中央に位置するテンプロ・マヨール大神殿が宗教的な支配に使われた。展示では古代メキシコでは非常に珍しい金を用いた金製品の展示が目を引いた。また「鷲の戦士像」のインパクトは強く死を怖れず血を流すことも厭わないという戦士さが表現されていた。音声ガイドでは戦士が独白するコントを聞くことができる。スペイン征服はさらっと流され、戦争で服従させた勢力が解放をねらってスペイン人に協力したことが挙げられていた。今回の趣旨ではないのかもしれないがもう少し掘り下げて欲しかったな。
- 延長戦
- あと延長戦として常設展示も見に行く。平成館には特別展の他に考古展示がある。ここはホールを1周させる展示であるため、ホール形式の部屋でどう展示をするかが参考になった。通史的展示とテーマ的展示から構成されており、壁面展示を1周することで通史を把握でき、通史の背後の空間にそれぞれの時代ごとのテーマを設置していた。ホールだとエリアやゾーンを区切って導線を作るのが難しいので、壁面展示をぐるっと1周通史にするというのは参考にしたいところ。あとやはり埴輪の展示は群馬県出土のものが多く、テンションが上がった。