【感想】僕ヤバ134話「ケンカしないのが友達なのではなくケンカしても仲直りできるのが友達」

山田と萌子の和解回。萌子は「コイツラが優しすぎるッ」と述べ、自分は何でも言える関係に友人像を見い出す。
萌子は受験勉強が上手く行かないストレスから普段は流していた山田への不満をぶちまけ口論となる。
レスバに敗れた山田は逃げ出し市川と小林が追うが、彼女は図星であると認めその強さを見せる。
それ故市川は萌子のケアに戻り山田への不満に共感するが羨んでも僻みであると心の弱さを説く。
これが萌子にとってクリティカルヒットになり市川に受験勉強が上手く行かないストレスを吐き出す。
こうして萌子のケアが完了し仲直りタイム。萌子は山田の取り巻きズが優しすぎるのだと悟る。
だからこそ萌子は不満や文句を言うことができるトモダチ像を目指すことに成り和解をする。

人間関係は壊れてからの修復が大切という話

山田を羨んでもそれは僻みにしかならない

昨今人間関係は壊れたら終わりというのが主流になっているため、相手に対して不快な思いをさせないようにと絶えず気を使わねばならない。親しき中にも礼儀ありと言われればそれまでだが、そうするとあくまでも浅い関係、当たり障りのない関係で終わることも多い。また崩壊した後の関係性の修復を学ぶことができないため、一度壊れると二度と元に戻ることは無くなってしまう。そのような現代の中、一度壊れた人間関係でも修復はできるということを示したのが僕ヤバ134話。

萌子と山田は些細な事から口論になるが、レスバで山田が勝てるわけもなく泣きながら逃走。市川と小林が追いかけるが、こけた山田は市川が差し伸べた手を取ることを拒否し萌子の指摘はその通りだと図星を突かれたことを認める強さを見せる。そんな山田を見た市川は萌子のケアに回る。山田がムカつくこと女であることについて、市川は萌子へ共感を示すのである。だが、そんな山田を羨んだりしたところで結局は僻みしかならないと述べる。これは萌子にとってクリティカルヒットになる。萌子は山田に対して不満を抱いていたとしても平時なら十分受け流せるものであった。だがこの時は受験勉強が上手く行っておらず山田に当たってしまったことが判明する。

かくして和解の雰囲気が醸成されたところで吉田芹那が仲介に乗り出し、山田と萌子を対面させる。砂浜にお互いの悪口を書きあった後に山田が謝罪し、できなくても許されることが一番嫌だったのに、いつの間にかできなくても許されることにあぐらをかいていたのだと認める。そんな山田を見て、萌子は山田がこれまで甘やかされて育った周囲の環境を慮り、「コイツラが優しすぎるッ」と叫ぶことになる。今回のハイライトは萌子が、「ガンガン文句言って行くから!! 不満も愚痴も 言いすぎたら ごめんって言うから!!」のシーンであろう。以上により山田と萌子の関係性は修復され、雨降って地固まるエンドとなった。

萌子が山田に詫びるシーン

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