僕ヤバ145話感想「山田にフラれた後(という設定で)学園生活を送らざるを得ない市川」

山田の誕パで罠に嵌められた結果、公衆の面前で告白し(わざと)フラれるという道を選んだ市川。
市川は身分不相応に高嶺の花にフラれたという結果になってしまい針の筵な学校生活となる。
それでも市川には親友や理解者がおり分かって貰える人には分かって貰えているという状況。
だが山田の友人ズたちとはそうもいかず、特にバヤシコからは冷淡な対応をされる。
そんな中、男連れで祭りに行くことになるのだが、関根が連れてきたのはまさかのナンパイだった。
市川の山田にフラれた(という設定)の問題をどのように落とすかが見どころか。

市川が個人的な信頼を置く相手に対して「●●だから言った」と述べる際の名シーンよ

市川と足立の友情の掘り下げ

今回のお話は山田にフラれた後(という設定)の学校生活。作中では「身分不相応にも大勢の前で山田杏奈に告白し見事にフラれた男ということになってしまった」と市川は自称している。針の筵な学園生活の中で、市川の救いになるのが足立の存在。彼は市川と山田の関係性を勘付いており、市川の男ぶりを認めているため、市川本人の代わりに憤慨してくれる。それは市川にとって何よりも勇気づけられることであった。足立の漢気に触れた市川は内密にしている山田との関係を伝えることに決める。ここで足立の反応が関根萌子の時と同じなのが面白い。自分なんかに山田との関係をバラしていいのかという反応に対し「足立だから言った」と述べる市川が今回のハイライト。こんなん他人に絶対言いふらせないだろ。関根萌子の時にも「●●だから言った」を使用しており、信頼できる個人に対して、その懐に入り込み、関係性を深める市川の人間性が光った。かつて斜に構えて周囲を見下しており友達ができず中二病のぼっちだった市川が随分成長したものよとしみじみしてしまった。
 

バヤシコから嫌悪される市川

こうして信頼できる友人に元気づけられた市川だが、山田グループとの関係性は気まずいものとなっていた。特にバヤシコからの視線は痛々しくお祭りイベントに際し「え 市川くん………来る感じ?」という言葉は破壊力バツグンであった。バヤシコがハイライトの消えた目でウジ虫を見るかのように市川を嫌悪する表情は一部の読者から反響を生んだ。その後、山田グループはそれぞれが祭りに男を連れてくることになったのだが……ここで関根萌子が連れてきたのはまさかのナンパイであった。末尾の煽り文で生きてたの!?とか評されるナンパイだが、まさかここで再登場するとは。彼の存在が市川フラれ問題をどう落とすのかについて注目が集まる!

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