【感想】ひろがるスカイ!プリキュア 第22話「バッタモンダー最後の秘策!」

挫折回。シャララ隊長が敵魔獣の母体の苗床とされてしまいソラが戦意を喪失する話。
ヒーローモノは心折られ回が付き物であるため黒化シャララ隊長と対峙するかと思われていた。
だが本作で取られた手法はシャララ隊長を母体の苗床とした魔獣と戦わせることであった。
瀕死状態であったシャララ隊長は苗床となることでかろうじて生命を維持している状態であった。
ダメージを与えればシャララ隊長は傷つくし、浄化技を放ったら生命維持機能は消えてしまうことになる。
にっちもさっちもいかなくなったソラの心はあっけなく折れ、もう戦いたくないと叫んでしまう。
戦意が無いものはプリキュアではない。変身アイテムは塵となって消えプリキュアになれなくなってしまった。

ヒーローモノに付き物の心折られ回!

シャララ隊長が魔獣の母体の苗床になっていることを知り絶望するソラ

ヒーローがテーマの作品ではシナリオの途中で主人公の心が折られるのが鉄板のパターンである。本作では途中でソラの憧れの対象であったシャララ隊長が闇に飲まれたことから黒化してプリキュアの前に立ち塞がるのではないかと予想されていた。だが若干異なり、魔獣の母体として苗床になるというパターンで攻めてきた。魔獣はシャララ隊長の能力をコピーしているとはいえ、武力的にはソラの方が優れており、優位に戦闘を進めていく。焦った敵幹部はここでネタ晴らし。苗床がシャララ隊長であると暴露するのである。攻撃したらシャララ隊長にダメージが入ってしまうため、ソラは攻撃ができなくなってしまう。駆けつけたプリキュアたちも防戦することしかできず徐々に追い詰められていく。
 
ノーマル攻撃が駄目なら浄化技を放つしかない。だがこれに対しても敵幹部は脅しをかけてくる。今のシャララ隊長は魔獣の苗床になることで何とか生き延びている状態であると。浄化技を放ち魔獣を清めてしまえばシャララ隊長の生命もどうなるか分からない。通常攻撃も浄化技も出来なくなったソラたちにはなすすべも無し。とうとうソラは心を折られることになり戦意を喪失。もう戦いたくないと叫んでしまう。戦わない者はプリキュアではない。変身アイテムは灰燼に帰し、ソラはプリキュアになれなくなってしまうのであった。ヒーローモノだと心折られた主人公は挫折から立ち上がりさらに精神的に成長するというのがお約束。問題はその過程であり、ソラの復活をどう演出するのかが見所となる。

心が折られたソラとそれを抱き締めるましろ
シャララ隊長苗床プレイ

ひろプリ感想まとめ