ブルーアーカイブ「十六夜ノノミ」絆ストーリーの感想・レビュー

おっとりゆるふわ尽くし系お嬢様なノノミが小悪魔的に先生に甘えるも大人としての度量で受けとめられる話。
ノノミは大企業の御令嬢であり自社の鉄道建設が学園を衰退に追いやったため罪滅ぼしの念を抱えている。
才気走っていたホシノがユメ先輩を亡くした後、昼行燈になるまで寄り添ったのはノノミただ一人であった。
そのため率先して部室を綺麗にしたり自ら買い出しに赴きおやつ代と称して皆の嗜好品を自腹で支払っている。
そんな石塔を背負うノノミは意識的・無意識的なプレッシャーがあり、その捌け口を先生に求めるのだ。
ノノミは小悪魔的に先生に接近するが、その大人としての度量によりノノミの甘えは全て受け入れられて行く。
特に海イベで時間の有限性に気付いたノノミが切なくおセンチになった時の先生の度量深さは必見である。

十六夜ノノミのキャラクター表現とフラグ生成過程

ノノミが優しく皆に尽くすのは罪滅ぼしのため
  • ノノミが抱える罪滅ぼし
    • 十六夜ノノミは基本的にはおっとりゆるふわ尽くし系お嬢様。公式からも優しい性格であり精神的な支えと紹介されている。だがその背景には罪滅ぼしの念を抱えていた。ノノミが所属するアビドス学園は莫大な借金問題で苦しんでいるのだが、その元凶となったのはノノミの家の企業による鉄道建設が学園を衰退させたからであった。またノノミは現在の所、ホシノの過去を知る唯一の人物であり抜き身の刃のようにギラギラしていたホシノがユメ先輩を亡くし現在のような昼行燈になるまでを寄り添った人物なのである。それ故ノノミは学園に対しての想いが強く、率先して部室の掃除を行い衛生状態を保ったり、物資の買い出しに赴き自腹で皆の嗜好品を買ったりしているのであった。

 

先生にだけは小悪魔的に甘えることができるノノミ
  • ノノミのストレスの捌け口となるのが先生
    • だが石塔を背負いながら罪悪感に苛まれる学園生活はプレッシャーも多かろう。そんなノノミは先生に甘えることに捌け口を見い出すのである。御令嬢らしく小悪魔的に甘えることもできるノノミは先生の予定を把握して待ち伏せし一緒にショッピングに興じることも辞さない。だがそんなノノミの甘えっぷりを先生は大人の度量で受け入れる。ショッピングデートに付き合ってくれるし、部室の掃除を一緒にしてくれるし、ノノミとの関係性を深めていくのだ。

 

伝説の耳かきメモロビ
  • 耳かきでちゅね遊びのハイコンテクストさ
    • 特に耳かきでのでちゅね遊びはハイコンテクスト。これは一見すると先生がノノミにヨシヨシされながら甘やかされつつ耳かきをしてもらうというイベントに見える。だがこれはでちゅね遊びを受け容れバブミを感じておぎゃることにより、逆にノノミを受け入れてあげているのである。そのためノノミは甘やかしているのに甘やかされている気分になり欲求を満たされるという構造になっている。どことなくスーパークリークシナリオと同じような匂いがするな。

 

真夏の夜の海辺で先生との時間を求めるノノミ
  • 先生へ甘えまくる海イベ
    • 海イベでも皆の為に準備をして尽そうとするノノミを見て先生はさり気ないサポートに回る。ノノミが皆にココナッツを振る舞いたいといえば水着生足肩車をしてあげるのだ。ノノミは足を滑らせ先生をその豊満な身体で押しつぶしてしまうのだが、その感触を忘れさることは出来なかった。調達に失敗して落ち込むノノミを先生は失敗を糧にして経験にすればいいと励ますのだが、ノノミは次の約束を取り付けるとその時も脚立を忘れると言い先生に水着生足肩車をねだるのであった。このように小悪魔的に描かれることも多いノノミだが、やはり学校衰退の罪滅ぼしのトラウマはしこりとなっているのであろう。海の滞在日数が僅かになってくると時間の有限性を意識せざるを得ずおセンチになってしまう。寝付けないノノミを先生は夜の海辺散歩に連れ出し光るプランクトンで輝く海を見せる。こうしてノノミは自分を受け入れてくれる先生にどっぷりと染まっていくのであった。

その他見どころ

耳かきASMRメモロビ
でちゅね遊び中に我に返るノノミ
先生を甘えさせることで先生に甘えているのだ!
先生に借りを作らせ断らないように仕向けるノノミ
生足水着肩車
豊満な身体で先生を押しつぶし任務に失敗しても慰められるノノミ
わざと脚立を忘れ再び水着生足肩車を目論むノノミ
時間の有限性を意識して切なくなってしまうノノミ
バレンタインであ~んをして先生にチョコを食べさせる女ノノミ