ひろプリでは敵の目的が不明確であったが、ようやく作中のキャラたちも関心を示すようになったという話。
ひろプリはバッタモンダ編までは敵との戦いに緊張感があったがミノトン編以降は消化試合感があった。
格上の敵であるスキアヘッドも登場したが、新しい玩具を売るための強さインフレ的な意味合いが強かった。
そんな感じでダラダラと42話まで来てしまったが、ここでついに敵も愛する人の為に戦っていることが判明。
誰かの為に戦うというのなら、プリキュアと戦わなくとも共存できるじゃない?という思いをソラが抱く。
こうして敵との話し合いをすればよいという結論に至るまでに1話分丸々使ったのであった。
愛する人のためというのが戦う理由なら、戦い以外にも解決策があるんじゃないかって
ひろプリは当初敵の魔の手から王女(幼児)を守れ路線で行っていた。この時から敵は何故幼児を攫おうとするのかが視聴者の間で疑問に思われていた。だがその目的が提示されることなく42話まで来てしまった。何度も幼児を攫おうとしていたカバトン編や、王国そのものを崩壊させようとするバッタモンダ編はそれなりに緊張感があったかもしれない。だがミノトン編はプリキュアと戦うことだけが自己目的化してしまっていたし、スキアヘッド編は何か超強い敵をけしかけては退治されるだけになっていった。敵との戦いは完全に添え物程度になり、ヒューマンドラマを描きたいが、玩具を売らねばならないのでテキトーに敵と戦わせるという消化試合感が漂っていたのである。そんな中、物語も終盤に入ったのでようやく敵の目的に迫ることに。スキアヘッド氏にソラはなぜ戦うのかを訊ねるのだが、彼が言うには愛する方の為だという。はいここで善悪二元論が入り、自分たちは正義のために戦っているつもりだったけど、相手側には相手側の事情があるんじゃないかってというパターンが発動する。こうしてソラは戦闘に集中できなくなってしまうのだが、憧れの騎士団長が遊びにきたり、ツバサくんがエネルギー転換などを考え出したりするなどして敵との対話を試みる決意をする。戦闘中、皆の力で道を作ってもらったソラはスキアヘッド氏に色々と質問するのであるが、相手はレスバに乗ることも無く去っていった。