【感想】星屑テレパス 第4話「自分の殻に閉じ籠りセカイの全てを敵に回していたマタタキ、戦いを経て海果の純真さに触れオープンハートする」

ロケット製作の仲間集め回雷門瞬編(下)。ペットボトルロケット対決はマタタキが火薬を用いて圧勝する。
マタタキは中学時代に周囲から自分の夢や目標を理解されず小馬鹿にされたことが深いトラウマとなっていた。
そのため弱い自分の心を守るためにガレージに閉じ籠り、セカイの全てを敵に回して目をそらしていた。
偏屈で偏狭になってしまったマタタキは海果たちもまた自分を利用しようとしているに過ぎないと思い込む。
海果たちをエンジョイ勢と見下していたマタタキだが彼女たちの本気を見ると2号機は火薬ロケットを持ちだす。
当然海果たちの水圧式のペットボトルロケットが勝てるわけもなく敗北を喫することになる。
マタタキは負け犬の遠吠えを聞いてやると称して海果に発言を述べさせるが彼女はマタタキのゴーグルを褒める。
海果の純真さに触れたマタタキは自分の思い込みと偏狭さを知ることに成り、海果たちの仲間に加わった。

頑なに他者を排斥する工学女子:雷門瞬(ライモン=マタタキ)の心の氷を溶かすには

ペットボトルロケット対決

今回のお話は仲間集め回(下)。宇宙工学のブレーン役としてマタタキを仲間に加えるべく奮闘する。だが彼女はセカイの全てを敵に回し頑なに他者を排斥するツンツンガールであった。マタタキは中学時代にロボットを作るという夢や理系女子としての象徴である(と自分で思い込んでいる)ゴーグルを否定され、心に深い傷を負ってしまった。それがトラウマになったマタタキは不登校になり、ガレージに閉じ籠って工学にのめり込むことによって、何とか自分を保っていたのであった。海果たちの訪問を受けた時も、頭から彼女たちが自分を利用しようとしているに過ぎないと思い込んでしまう。海果たちはエンジョイ勢でありマタタキのスキルや知識や道具を一方的に搾取しようとしているのだと。
 

マタタキ、火薬式ロケットで圧勝する

だがその一方で深い孤独の中にいたマタタキは他者を求めていたのかもしれない。海果から申し込まれたペットボトルロケット勝負もスルーを決め込めば良かっただけである。だがマタタキは律儀に製作に取り組み、尚且つ2号機まで用意したのである。マタタキ自身、自分の矛盾する感情を持て余していたのであった。海果たちのお買い物回を挟んで、いよいよ対決の時。水圧式のペットボトルロケットでは両者はデッドヒートを繰り広げる。海果たちは単純なエンジョイ勢というわけではなく真剣にロケット作りに取り組んでいたことを痛感させられたマタタキはついに火薬式に手を染める。海果たちの2発目の発射を見たマタタキは、悔しくも水圧式では勝てないと判断したのだ。この時点でマタタキは負けを認めたようなものだが(1本目はフツーに水圧式で勝負してたし)、水圧式が火薬式に勝てるわけもなく海果たちは敗北する。
 

マタタキ、海果にゴーグルを褒められ、長きに渡るトラウマを癒される

マタタキは自分がズルをしたという負い目があったのだろう。負け犬の遠吠えを聞いてやると称して、海果に発言の機会を与える。ここでマタタキは海果が自分を利用していることの確証を得ることで、自罰意識を払拭させようとしていたのだ。だが海果の口から出たのは、マタタキのゴーグルを褒めるコトバであった。これにはマタタキも驚き。自分の予想に反した内容であり、しかもゴーグルは彼女にとってのポリシーかつトラウマの要因の一つだったので尚更であった。海果の純真さはマタタキの心を開くのに十分であり、フラグが成立した。海果たちが製作したペットボトルロケットのカラーリングが、マタタキが好きなロボットアニメをモチーフにしていたことも効果があったのかもしれない。
 

海果に自分のポリシーの象徴であるゴーグルを付けさせるマタタキ

翌日登校してみると教室にはマタタキの姿が!!ツンデレな彼女は出席日数がヤバくなったためと分かりやすいツンムーブをするが、自分の大切なゴーグルを海果につけてやるというデレを見せる。マタタキは海果に協力してやるという態度を取るが、これって海果が勉強してマタタキに並んだり凌駕したりすれば、関係性が崩壊する危うさを孕んでいるよね。この時になって初めてマタタキは鎧を剥かれ本当の意味で海果に接することになるのであろう。マタタキが海果に優位性を埋められていく恐怖やついに並ばれて(追い抜かれて)精神崩壊する展開が期待される。きらら系同人誌やアンソロで書かれそうなネタやな。

その他見どころ

ホムセンは鉄板
初めてプリクラを取る海果

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