【感想】星屑テレパス7話「ハイパーツンデレ少女マタタキのデレは超拗らせムーブ」

トラウマにより人間不信となっていたマタタキが海果の優しさに触れデレ化するもそのデレが歪んでいた話。
ロボットアニメや機械弄りを趣味とする理工系少女マタタキはJC時代に周囲の女子から嗤われ人間不信に陥った。
自我を保つためには孤独を孤高と読み替えて一匹狼になるしかなかったがJKに進学し海果の優しさに触れていく。
弱くてたどたどしくも一生懸命頑張る海果に居場所を与えられたマタタキはデレ化し彼女の恩に報いようとする。
だがマタタキは一筋縄ではいかない女でありデレ化するも歪んでおり「私が」勝たせてやるとイキリ始めるのだ。
海果のために自分が何かをしたいばかりに視野狭窄となり、逆に海果の気持ちを蔑ろにしていることに気付けない。
思春期の少女の粗削りで生々しい直情的な感情表現がマタタキの面倒くさい拗らせムーブにより体現されている。

マタタキのデレは単なるデレではなく「いびつ」であり「ゆがんで」いる。

海果が部長会議を立派にやり遂げたことでデレ化していくマタタキ

やはり物語を動かすのは雷門マタタキ。夏のロケット選手権に出場することになり、それへ向かて皆でガンバローという流れになるが、それだとドラマが生まれないので、ひと悶着起こすことになる。

まずはマタタキをデレさせるところからスタート。部長会議に出席することになった海果だが、発表内容のメモ書きを見たマタタキはそれに手を加えることとする。なんとロケット選手権での優勝を掲げるのだ。マタタキは海果を見下しているところがあり、どーせこんな大それた目標言えっこないだろうとタカを括っていたが、皆の寄せ書きで励まされた海果は他の部の部長たちの前で優勝すると宣言してくるのだ。マタタキは弱い海果の根底に流れる強い想いを感じることになる。

マタタキの海果に対する想いは次第に強くなり、ロケットライセンスの勉強や打ち上げ試験を経て、マタタキの誕生日パーティーで確信に変わる。これまで孤高を気取ってきたマタタキは馴れ合いを酸っぱい葡萄の原理で否定していたが、それこそ本心では望んでいたことであったのだ。ケーキバイキングで誕生日を祝われ、自分の好きなロボットアニメのプラモデルを贈られると感極まっていく。

そして海果からプリクラに誘われ、自分が馬鹿にしながらも本心では焦がれていたJKライフを満喫すると、ついにデレ化するのであった。だがマタタキのデレは単なるデレではなく、いびつでゆがんでいた。海果の真心に触れたマタタキはそれに報いようとするのだが、その表現手段を知らなかった。そして「自分が」海果を「勝たせてやる」のだと視野狭窄になり、ロケット選手権に向けての設計・製作・統括指揮を「一人で」やろうとし出すのである。海果はこれに対し珍しく自己主張するも技術で圧倒的な立ち位置にいるマタタキに従うしかなかった。

このように現在マタタキが絶頂拗らせムーブを展開しているが、どう彼女に「協力」の必要性を分からせるのか。どんなマタタキ分からせイベントがどのようなものになるか楽しみ。

火薬ロケット打ち上げ実習で7回目にてようやく成功する海果
誕プレで自分が欲しいロボアニメのプラモを贈られたマタタキ
プリクラを一緒に撮ろうと誘われるマタタキ
海果の真心に触れついにデレるマタタキであったが……
マタタキは自分が勝たせてやるのだと拗らせムーブを展開することになる
マタタキの暴走を止められずショックを受けた海果が明内ユウに甘えるシーン

星屑テレパス感想まとめ