【感想】ミリアニ6話「最上家父娘問題に対しPは戸惑うばかりで何もできず、結果を出して認めてもらう「なし崩し」作戦に加担することになる」

物語も6話で1クール折り返し地点だし静香の家庭問題を掘り下げる時が来たかと思っていた。
だが全くそんなことは無くアイドル活動は高校進学までという時間設定が告げられただけであった。
父と娘はお互い理解しあえず結果を残せば父も納得するだろうと「なし崩し戦法」を取ることに。
本来であればPが漢を見せ和解にせよ対決にせよ親子関係に向き合うべきなのだが何もしない!!!
結局、ミリアニPは静香の心に寄り添うという口先だけの詭弁を弄して好感度を爆上げさせた。
ミリアニPはなぜプロデュース業をやっているのか掘り下げが無いのでJCを騙しているように感じてしまう。
アイドル同士の百合をやりたいのか、それともPとアイドルの関係を掘り下げたいのか良く分からないことが問題か。

【目次】

ミリアニPも、もし高校以降も静香にアイドル業をやらせたいのなら、もう少し父親に対して何らかのアクションを取って欲しかった

静香の父と向き合おうとはしないのに、静香の心に寄り添うとか言って担当アイドルを落としていくミリアニP

第5話のラストにおいて最上静香の父を起用し、原っぱライブとかいう茶番を断罪させたシナリオライター。当然視聴者はようやく話が動き出した!どのようにPが静香父と向き合うのか楽しみという期待が醸成された。だがしかし静香父の登場は冒頭だけで終わり。静香のアイドル活動は高校進学までというタイムリミットがあることを提示しただけで終わった。視聴者が期待したミリアニPと静香父の関わりは全く以て何も無かったのである……。

そして最上静香が取った方法とは「なし崩し」作戦。すなわち中学時代にアイドルとして活躍し実績を示せば父も納得するであろうという現実から目を背けたものであったのである。いやこれ静香父は活躍とか実績とかそういうのを評価規準にしてるんじゃないねんというボタンの掛け違いがアリアリと見せつけられている。ここで静香父に理解してもらうにせよ、理解が得られず対決姿勢になってしまうにせよ、ミリアニPにはちゃんと静香父と向き合って、アイドル活動を理解してもらえるよう熱弁を振るって欲しかったよ。じゃあ本編でミリアニPがやったことは何だったの?それは静香のアイドルに成りたいという熱意に寄り添うというものであった。

脚本では一応Pが色々とアイドルのために一緒に行動してくれてることが描写されてる。一緒に縫物をしたりとか、一緒にストラックアウトを作るために日曜大工をしたりとか。それはやったほうが確かにいいのかもしれないけれどPとして本当にやらねばいけないことなのかという雰囲気が漂う。向き合わなければならないことに向き合わないのに、担当アイドルの気持ちを尊重するとかいう手段を取ると、何故か好感度がめきめき上がりまくるミリアニP。しかも静香は父に反対されているというデバフもあるためより一層大人の男性の理解者がいるという気分は好感度を爆上げさせていく要因となるのであった。

しずしほ

着替え終わってもロッカールームに佇み構ってオーラを醸し出していた静香

ミリアニでPがいまいち活躍しないのは「しずしほ」をやるためなのか?最上静香と北沢志保の接点が描かれることになる。最上静香が富裕階層の子弟であり父親と上手く行っていないことが強調されているが、北沢志保はそもそも父親がいない母子家庭の貧困層であり家事や育児を抱えており最上静香の悩みなど贅沢なものにしか過ぎないというのがポイント高い。自主練で居残りをしていた静香が練習後とっとと帰ればいいのにわざわざ思わせぶりにロッカールームに佇んでおり、構ってオーラを北沢志保にぶつけるのである。お互い早くアイドルとして認められなければならないという思いで自縄自縛になっている二人。今回は志保が発破をかけるカタチとなっており、静香のプライドを煽ることで悩みや不安に駆られてナーバスになっている静香を奮起させるという百合友情がお出しされた。

発破をかけて静香のプライドを煽ることで奮起させる志保
志保は父親がいないため、静香の苦悩すら贅沢な悩み

ミリアニ感想まとめ