アイドルの個性を尊重し、彼女らの特性を大切にしたいというのは分かるし、聞こえも良いであろう。
各自のやりたいことを慮り、個性が集まることで、大きな一つのものが出来るというのも否定しない。
しかしこのプロデューサー自分から企画して何かをやろうとするのではなく受け身で振り回されっぱなし。
解決方法も春日未来にやりたいことを話してもらっただけ。(話させたのが重要なのかもしれんが)。
黄色い髪のアイドルがマイクを全体放送にして春日未来の演説を全員に聞かせたことで問☆題☆解☆決☆!
この放送を聞いたアイドルたちが性善説的に賛意を示したため、御都合主義的に全てが上手く行った。
「アイドルたちの心に寄り添う」というスキルでミリアニPはロコと未来にメス顔をさせたのであった。
U-149と比べてプロデューサーに関する掘り下げがないので全然Pに(今の所)好感が持てないのに、ロコや未来がPにメス顔をしており困惑
U-149では米内Pの人物像に関する描写が丁寧に演出され、彼とアイドル達の関りが面白さを彩っていた。だがミリアニはアイドルの数が多すぎて、個別に焦点が当たらないので、3話以降わけがわからなくなってきている。2話までは最上静香と春日未来の百合友情が展開されたので、この方針で行くのかと思いきや、3話以降二人の関係性の掘り下げも希薄化。3話以降、ミリアニPが登場してくるのだが、なよなよした感じの人物でアイドルたちに振り回される一方であり、個性を尊重すると言えば聞こえはいいが、モラルに反することをしても碌に注意も出来ない青年男性であった。きっとこのPがアイドル達と共に成長していくんだろうな、と予想をしていたが、全然そんな雰囲気にならない。
今回(4話)なんて、未来の思い付き(原っぱライブ)に賛同したのはいいものの、何も考えずに二つ返事でOKしてしまったが故に大変なことになる。知能が高い大人組のアイドルに尻拭いをしてもらいながら日程調整や内容企画を進めてもらって初めて、アイドル達を集めてミーティング。ここにいたっても、このミリアニPは、ただ謝って自分の罪の意識を軽くしたかっただけであり、何ら解決策を持ってきたわけでもなかった。そして桃子から糾弾されて空中分解しかけるお粗末な展開となってしまった。
期待されるシナリオは、ここからミリアニPにプロデューサーとしての意識が芽生えて、アイドル達をまとめ上げ、問題解決をするパターン。だがしかし、このミリアニP、問題解決すらアイドル達にやってもらうのである。ミリアニPは言い出しっぺの春日未来を隔離して、どうして原っぱライブなんて言い出したのかを聞き出そうとする。ここで黄色いハネっ毛の天才肌アイドルが、マイクのスイッチをオンにして、他の部屋にも放送し、春日未来の演説を皆に聞かせるのである。この春日未来演説が流れると、これを聞いた他のアイドル達が性善説的に賛同するようになり、全てが御都合主義的に上手く行った。
一人ひとりの女の子に優しく接するという点ではいいのかもしれないし、アイドル達を否定しないことで個性が生まれるのかもしれないが、今の所、すごくなよなよしい。Pとアイドル達の関係性を描くのであれば、Pに好感が持てなければ視聴継続は難しい(まぁ嫌なら見ると言われればそうかもしれないが)。もっとPがアイドルやプロデューサー業にどう思ってるのかを掘り下げて欲しいし、アイドルたちに振り回されっぱなしだけじゃなく、締める所ではリーダーシップを発揮して欲しいよね。