【感想】ミリアニ11話「才能に依存して人生を舐めプしていた女、尊敬する女性に人生観を否定され本気になる」

天賦の才を持つ伊吹翼は修練を積まなくても技能を習得できるためアイドルになっても舐めプしていた。
だが尊敬していた星井美希から本気でないことを見抜かれ、何者にもなれないことを指摘されてしまう。
これにより伊吹翼は改めて周囲を見渡すことになり、他者のアイドルに対する情熱を知ることになる。
特に父親との問題を抱えていた最上静香が地べたを這って汚泥を啜りながら努力する姿は焦燥感をもたらす。
伊吹翼は改めて本気とは何かを考えさせれることになり、その決意の証としてソロの一番槍を申し出る!

今まで本気になったことがない少女が本気になるには

プロデューサーにソロ1番槍を嘆願する伊吹翼

伊吹翼は天賦の才を持ち、ろくに練習をしなくても歌も踊りもある難なくこなせる天才ガールであった。それ故、人生を舐め腐った感があり、常におちゃらけた雰囲気が漂い本気になって何かに取り組んだことが無かったのである。そんな伊吹翼にワカラセを行うのが星井美希。伊吹翼は尊敬すると嘯きつつも星井美希に対して初対面「ちゃん付け」呼びでかなりフランクに接してしまう。星井美希は伊吹翼の特性を瞬時に見抜き、天賦の才に依存しているから本気で打ち込んだものもなくそれ故皆に抜かれていくし何者にもなれないと宣告されてしまうのである。
 

合宿で本気と何かについて模索する伊吹翼

これまで愛されガールで可愛い可愛い言われてチヤホヤされて生きて来た伊吹翼は、ショックを受けるのであった。そんな翼が周囲を見渡してみると、皆自分よりも能力が低いのに必死になって練習に取り組んでいた。特に最上静香の本気を目の当たりにしたことは大きかった。最上静香は父親との問題を抱えておりアイドル活動に制限があったため、その努力は鬼気迫るものがあった。彼女の努力を見た伊吹翼は如何に自分が人生において何も考えていなかったかを思い知るのであった。
 

こけら落とし公演でソロとしての1発目を貰い、やり遂げる伊吹翼

伊吹翼は本気とは何かという命題に取り組むため、プロデューサーに頼んで自分に追い込みをかける。それがこけら落とし公演のソロ一発目に自分を起用して欲しいという嘆願であった。公演前にはメンバー全員での合宿が開催され、映像的にはシアターがチームメンバーのホームになっていくという日本の伝統的「家」概念が形成されるというものであり、伊吹翼にとりわけスポットライトが当たっていたわけでもなかった。また一発目の曲も別ユニットであった。だが二番目の曲が、ソロであり、ソロとしては一番目の曲に伊吹翼が起用されたというわけ。本気になるということは分からないけれどこれが伊吹翼にとっての本気の模索でもあったのだ。高らかに歌い上げた伊吹翼は、これからも本気とは何かについて考え続けていくだろうというようなオチだったかと思う、多分。

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