【感想】ミリアニ10話「父娘和解回。歌を父親に承認してもらう手段と見なしたため行き詰った最上静香、千早さんが父を亡くした遺族の為に歌った姿に感化され、何故歌うのかにもう一度向き合い、結局それが父親から認められることとなる」

チャリティーライブにおいて歌で人々を癒した静香の姿は父親に過去を想起させアイドルを認めさせた話。
最上静香は先輩アイドル千早さんから選抜メンバーに抜擢されるも良からぬことを吹き込まれてしまう。
それは父親に歌でアイドルを認めさせることであり、この瞬間に静香の歌は単なる手段に堕してしまった。
それ故静香は上手くなろうと鬼気迫るようになるも独りよがりな努力であり結局は行き詰ってしまう。
そんな静香を見た千早さんは彼女を教会に誘い、父親を亡くした遺族のために歌を捧げる姿を見せる。
千早さんが歌う姿を見た静香は、父親に関して問題を抱えている選抜メンバーたちと共に合唱に参加する。
こうして静香は何のために歌うのか原点に今一度向き合い他者を癒すために歌っていた頃の自分を取り戻す。
静香パパは娘が歌で遺族を元気づける姿を見て幼少期に励まされた過去を想起しアイドルを認めることとなる。

家族における父親と子どもの関係性というのはいつの時代でも永遠のテーマ

歌を父親に認めさせるための手段と見なしたので行き詰っていく静香

本作はアイドルになりたい最上静香とそれを否定するという父親の対立がシナリオを動かす大きなテーマであった。アイドルがたくさんいるため一人のキャラにフィーチャーし問題解決したら別のアイドルに移るオムニバス形式かとも思われたが、実に静香問題を10話まで引っ張るのであった。けど父と娘問題が無事に和解できて良かったよ。

今回の内容はアイドルは何のために歌うのかという命題が扱われた。千早にチャリティーコンサートに出演する選抜メンバーとして抜擢された静香は、歌を父親から認めてもらう手段と見なしてしまう。アイドルを続けるには実績を示すことが必要であるが、チャリティーライブで成功すれば父も認めてくれるであろうと思い込み、自分の事しか考えなくなってしまうのである。

そんな静香を教え導くのが千早の役目。弟の死後、父親が蒸発している千早は、父と問題を抱えているアイドルを無意識に選抜メンバーとして抜擢していた。千早はメンバーをチャリティーライブの舞台となる教会へと連れて行くのである。そこで居合わせたのが父親を亡くし悲しみに暮れる遺族の姿。千早はおもむろに声を出すと遺族のために歌を捧げるのである。千早の敬虔な姿に打たれた選抜メンバーは、千早の歌に合わせて合唱していく。もちろん静香も同様であり、遺族のために歌を捧げるのだ!こうして千早に感化された静香は、何のために歌を歌うのかという始原的理由ともう一度向き合うこととなる。

チャリティーライブ本番では、高らかにソロを歌い上げ、聞いている人々の心に感動を与える。娘の歌を聞いた静香パパは過去を想起し、幼少期の静香が他者を元気づけるために歌っていたことを噛みしめる。こうして静香の想いを知ったパパは、娘のアイドル活動に理解を示すに至る。父親との対峙に恐縮する静香に対し、その手を引っ張り向き合わせるのが母子家庭である志保というのもニクイ演出だよね!こうして第1話から引っ張っていた静香の父親問題は今ここに解決されたのであった!

教会で遺族のために歌った経験が静香に考えを改めさせる
静香の覚醒とそれを見守る父親
幼少期の静香がなぜアイドルに憧れたかを想起する
父と娘の和解

ミリアニ感想まとめ