ブルアカ便利屋漫画14話のアルカヨの関係性においてカヨコがアルをサポートしているかに見えて実はカヨコの方が依存していて尊い

アルのヘッポコをカヨコがサポートしていると思ったら、カヨコの矢印の方が大きかったという話。
丁寧で真面目で良い子なアルはその反動により高校デビューで何故かアウトローに憧れてしまった。
気立てが良く気品もあり能力も高いのにアウトローに拘る余りに失敗を重ねてしまうのがアルの魅力。
カヨコは頭脳労働担当としてアルを支えており客観的な視点で冷静に物事を判断できるタイプであった。
だがそのクールさが時に怖れられてしまうことも多く、それはカヨコの心を静かに傷つけていた。
そんなカヨコを自然とケアできるのが我らがアルであり、カヨコの方がアルを必要としていたのだ。
カヨコが何故アルを慕うのかを描くと共に、アルが慕われるだけの魅力を持っていることを描き出した神回。

へっぽこなアルをカヨコが支えているのではなく、お互いが支えになっておりカヨコの方が依存度が高い

一見するとカヨコがアルを支えているように見えるのだが……

今回は先生の事務処理の書類仕事をアルとカヨコが手伝いに来てくれるというのが主な流れ。現場仕事では高い能力を誇る先生だが、書類仕事は溜め込みがち。公務員とか行政系の仕事ってどうしても書類処理が多くなるし、しかもそれを分類して簿冊に綴り整理しておかなければならない。そのため先生は溜め込んだ仕事が膨大な量になり、いつものように口うるさいユウカに説教されてしまう。完全に教育ママの悪い側面を描かれてしまっているユウカよ……。

それはそれとして忙殺される先生を手伝いに来てくれるのがアルとカヨコ。アルはアウトローを気取っているが、中学時代はガリ勉メガネであり几帳面で丁寧で真面目。コツコツと行う書類仕事は得意中の得意であり、先生の役に立とうと大張りきりで頑張ってくれる。だが本人はアウトローに憧れているため、丁寧で真面目で良い子と褒めるとショックを受けるため、異なる表現で褒めてあげて欲しいとカヨコから気遣われる。カヨコは便利屋の課長であり、客観的な視点で冷静な判断ができる頭脳労働担当。なぜそんな子がアホな漫才集団である便利屋に属しているのか?その背景にも触れられることになる。

先生の離席中、カヨコは対応業務に当たることになるのだが、そのクールで怜悧な表情が一般モブ生徒から怖れられてしまう。カヨコは平然としているが心は乙女なのでそれはとてもショックであった。カヨコは努めて平然としていたのだが、そんな彼女の変化に自然と気づけるのがアルであり、カヨコにとって必要な言葉を投げかけてくれるのである。自分の冷たい容姿が気になっていたカヨコにかわいい顔と言って頬を撫でてあげるのである。しかも漫画の演出が素晴らしいものがあり、脚だけしか描かないことによってアルがカヨコの顔をじっくりと慈しんでいる様子を表現するのだ。

話の流れとしてはアルとカヨコに手伝ってもらい何とか危機から脱出した先生が思わず丁寧・真面目・いい子と褒めてしまうのである。アルは先生から褒められて満更でもないもののアウトローらしくないとショックを受ける。そんなアルに対してカヨコはフォローの言葉をかけるのだが、アルからは支えてもらうよ?と自分が求められていることを言葉にしてもらえ嬉しくなってしまうのだ。肩を寄せ合っていた二人だが、カヨコがアルの肩に甘えるシーンは必見となっている。おススメ。

怜悧な容姿を怖れられ少し傷ついていたカヨコをアルが救う!
アルカヨ尊いね!