ブルーアーカイブ「銀鏡イオリ」絆ストーリーの感想・レビュー

炉利キャラに罵倒されるのを楽しむためにわざと奇行に走る小学生ツンデレ男子のような先生の振る舞いが際立つ話。
ブルアカはライターによって先生の人格や行動が著しく異なるが、イオリ√では先生が知性の欠片も無くなる。
他のヒロインに対しては理知的に振る舞い誠実に接し大人としての責任を果たそうとする先生なのにどうして……
イオリに対しては下水に潜って脚を観察したり、小学校時代の卒アルを買ったり、穴に嵌った所を撮影したりする。
それらに対してイオリはムキになって、氏ね、hentaiと罵るので、先生は反応を楽しむためますますチョッカイを出す。
ここまですればイオリは先生を嫌いになりそうなものだが、イオリはイオリで弄られ待ちをしてそうな気もする。
日光浴で裸体を見られ先生嫌いと言ったイオリがホテルに戻らない先生を心配し自ら連絡を取るのがその証左であろう。
靴自体ではなくイオリのだから好きと先生が述べるといつもの如く罵倒されるがイオリは嬉しそうに顔を赤らめていた。

銀鏡イオリのキャラクター表現とフラグ生成過程

先生を罵倒する一方でトップレスの上半身裸を触れられても気にしないという信頼っぷり

銀鏡イオリは銀髪ツインテ褐色メカクレ炉利エルフ。その属性てんこ盛りもかくやという所だが、イオリ√では先生の奇行が着目されることが多い。ここで用いられているテンプレ表現は所謂「炉利に罵倒される」パターンであり古くはルイズなどが有名である。イオリが良い反応をするため先生からはターゲットにされてしまい、事ある毎に弄られていくことになる。小銭を下水に落とし蓋を外して中に入って拾おうとしていた所にイオリが来ればその脚を舐め回すように観察しイオリを弄る。またイオリの炉利時代を把握するためにブラックマーケットで小学校の卒アルを購入する。さらには穴に嵌ったイオリが助けて求めているにも関わらず写真撮影を決行し何とかでようと藻掻く様を十分に記録し堪能してから救助するのである。先生の奇行というか鬼畜っぷりがスゴい。だがイオリは(無意識な感じで)自分から弄られ待ちをしているようなことも多く、基本的には先生を信頼している。イオリが保健室で包帯を巻いて貰う際には上半身をさらけ出しその艶めかしい背中を触れられても気にしないからと述べる程の関係性である。
 

海イベでトップレスで日光浴をしている場面を見られてしまうイオリ

海イベントでの先生はイオリに対し惜しげもなく下卑た内なる欲望をさらけ出していく。イオリが海での危険性を想定する仕事をした時、ケーススタディとして先生だったら海で何をするかを述べさせるのだが、先生はイオリにあけすけもなく肉欲をぶつけるのである。他の海イベントは以下の通り。①泳げないイオリが浮輪を密取引している所を先生に目撃され泳ぎを教えてもらうことになるイベント、②先生に仕事を押し付け日光浴をしようとしたイオリがトップレスになって横たわっている所を見られるイベント、③浜辺で砂埋め遊びをしている最中眠ってしまったイオリの下半身を先生がコンクリで固めてしまう等と言った所業を繰り広げることになる。一見すると、気が強い炉利キャラにヘンタイとか死ねとかを言わせるためのテキストのようにも見えるのだが、イオリの方が先生から弄られることを求めているような様子も垣間見られる。イオリが過剰に反応するからこそ先生が面白がって弄っていることは分かり切っているのに、彼女は先生に対して罵倒することをやめないのである。また上半身を先生に観察されたイオリは先生嫌いと割とガチで涙目になるのであるが、先生がホテルに半日戻っていないことを知るや否や心配して連絡を取ってくるのである。イオリ、お前さては先生に弄ってもらいたくてわざと大げさに罵倒しているな!?と邪推されてしまうのであった。
 

バレンタインでツンデレムーブをするイオリ

バレンタインでは先生に仕事部屋に来てもらうイオリ。そこで渡そうと思っていたチョコがまろびでてしまう。先生はそのダークチョコを靴墨と勘違いしてしまい、イオリはそれに乗じて冗談を飛ばす。ブーツの手入れに使っているから先生には嗅ぎなれた匂いと言うのだが……これを聞いた先生は喜び勇んで舐めるのである。先生の健康を気遣うイオリは焦ってチョコだとネタバレし先生の奇行をなじるのであるが、ここですかさず先生は会心の一撃を放つ。靴や靴墨そのものが好きなのではなくイオリのだからこそ好きなのだと応えるのだ。イオリはこれまたいつものごとく気持ち悪いと返すのであるが、その表情は嬉しそうに顔を赤らめていた。そして先生からバレンタインのプレゼントとして用意してくれていたのかと聞かれると、ツンデレムーブを発動。先生が舐めたから食べられなくなったと応え、勘違いするなよと締めくくるツンデレエンドであった。チョコのテキストにはイオリも靴墨と取り違えたことがあるとさり気なく暴露されており、イオリの可愛さに繋がっている。

銀鏡イオリに対する先生の奇行集

下水に潜んでイオリの脚を眺める先生
イオリからマゾ扱いされる先生
イオリの小学校時代の卒アルを購入する先生
穴に嵌るイオリを撮影する先生
イオリと1本のストローでジュースが飲みたいと言う先生
イオリからついに嫌いと言われてしまう先生
海での砂埋め遊びでイオリの下半身をセメントで固める先生
靴や脚そのものではなく、イオリの靴とか脚だから好きと告白する先生