【感想】リコポケ 第3話「アイデンティティの確立に悩む思春期の少女が自分のやりたいことを見つける物語」

ニャオハ奪回作戦を通してリコがポケモントレーナーとしての自覚を持つ話。
前回、怪しい二つの集団に襲われ、クールイケメングループにニャオハを奪われたリコ。
もう一つの青年グループはリコの母から依頼を受けたボディーガードだと判明。
ニャオハ奪回作戦においてもリコの気持ちを尊重して色々と協力してくれる。
居なくなったニャオハを想うリコは自分の飼主としての責任を改めて知る。
これまでは単に学校の授業でポケモンやってる感があったがトレーナーとして自覚を持つのだ。
無事にニャオハを奪還したリコは、飛空艇で母の下へと会いに行くことになった。

単なる学校の授業でポケモンやってるんじゃなくて自分がポケモントレーナーなんだ!

ポケモントレーナーとしての自覚を得たリコは身体を張ってニャオハを救おうとする
  • 思春期の少女が自分のやりたいことを見つける物語
    • 両親に勧められポケモン学校に進学したリコ。学校からニャオハを支給され、トレーナーとしての訓練を受ける。だがリコが保持するペンダントを巡って二つの勢力が襲い掛かってくる。イケメンクールと熱血青年の間で奪い合いの対象となったリコはお姫様気分を味わうが、なんとニャオハがイケメンクールに奪われてしまった。今回はリコが熱血青年の協力を得て、ニャオハ奪回作戦を決行する!
    • 当初リコは無謀にも一人で全てを解決しようとする。だが熱血青年は人格者であり、思春期の少女と誠実に向き合い、助力を申し出る。熱血青年を胡散臭く思っていたリコだが、彼が自分の母親から依頼を受けていることや気持ちを汲んでくれることから徐々に信頼していくようになる。今回のシナリオのテーマはポケモントレーナーとしての自覚が描かれることになる。ニャオハ捜索中にリコはポケモンセンターに行く役割を振られるのだが、そこで自分と同年代の少女がトレーナーとしての力不足からロコンに怪我を負わせてしまった場面に遭遇する。彼女がポケモントレーナーとして自責する姿を見たリコは、内省を促されることになる。これまでリコは一生懸命学校のカリキュラムをこなし、ニャオハにも向き合おうと努力してきた。それでも、あくまでも学校の授業だからと「やらされてる感」は拭えなかった。そんなリコが、学校の単位のためにポケモンしている状況から、明確に脱却するところが今回のハイライトである。
    • 熱血青年がイケメンクールとポケモンバトルして引き付けている間に、リコはニャオハを救出。それにしてもリコはよく体当たりでドアを破壊出来たよな……。流石アニポケ主人公。ニャオハを取り戻したリコは「このは」を使って目眩ましをしまくり、逃走に成功する。こうしてニャオハ奪回作戦を通してトレーナーとしての自覚を深めたリコは、自分が持つペンダントの秘密を解き明かしたいという人生の目的を持つに至る。これまでやりたいことがなく、何となく生きてきた少女が、自分の人生を歩み始めた瞬間であった。
ニャオハはリコの行動を理解しており、救出後に懐く
ニャオハにペンダントの秘密を解き明かす決意を語るリコ
熱血系青年団の仲間に加わり冒険に出る!

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