ブルーアーカイブ「砂狼シロコ」絆ストーリーの感想・レビュー

ブルアカのメインヒロインであるシロコが如何にして先生への依存を深めていったかの過程を描く話。
メンスト最終章はバッドエンドに陥った世界線のシロコを先生が自らの命を賭して救う話であった。
衰弱し倒れていたシロコを拾ったのはホシノであったが、初めて信頼できる大人は先生であった。
先生は運動不足なのに、運動が大好きなシロコに付き合ってくれたり世話を焼いてくれたりする。
自分のことを気にかけてくれる頼れる存在はシロコにとって大きな拠り所となり好感度を高めていく。
恋情を抱いたシロコは体臭を気にするようになったり先生と一緒に行動することを求めたりするようになる。
特に趣味の自転車で縦断走をした際には先生が行く先々でサポートをしてくれて無事に完走を果たす。
シロコは学校に戻る前に先生の職場に顔を出し、完走した感想を話しながら自校へと二人で向かうのであった。

砂狼シロコのキャラクター表現とフラグ生成過程

先生を出待ちしていたのに狙ってたわけじゃないとかいうシロコかわいい

砂狼シロコはブルアカのメインヒロイン枠。メンスト最終章はまさにシロコのための物語であった。ブルアカの世界観は数多の選択肢を経てもバッドエンドに陥ってしまったセカイであり、プレイヤーがプレイしている時間軸は偶々上手く行っているn周目の世界線に過ぎない。そんな中、シロコがバッドエンドになってしまった世界線も当然あるわけで、先生は自らの命を賭してシロコを救うため、現在の時間軸の世界線へシロコを連れて来たのであった。まさにシロコ√バッドエンドとも言うべきものだが、ではシロコと先生はどのようにフラグ構築したのだろうか。キャラストではシロコが先生を大好きになり依存を深めていく様が描かれることとなる。

メンストでシロコを拾ったのはホシノであったが、シロコが初めて信頼する大人となったのが先生であった。シロコはふとすると銀行強盗などを妄想する癖があったのだが、先生は常にシロコの身を案じ、寄り添ってくれた。シロコにとって自分の事を想ってくれて安心して寄りかかれる存在は先生が初めてだったので、好感度を蓄積していくことになる。運動不足の先生がそれでも運動大好きなシロコに付き合ってくれたり、趣味とする自転車のウィンドウショッピングに付き合ってくれたり、運動後にエナドリを差し入れてくれたりするうちに、シロコはきゅんきゅんしだす。それは先生の行動範囲をウロウロし出待ちする程であった。

特に先生への依存を深めるのがロードバイクで縦断走をした時のこと。孤独で長い距離を走るのはとても大変なこと。しかしスマホで連絡を取り合って精神的に支えてくれることになる。さらに行く先々で先生が補給要員となって飲食物を差し入れてくれたり、汗をかいた汚れ物を回収して洗濯してくれたりするのだ。これによりシロコは一人じゃないと確信することでき、精神的にも物質的にも支えられたのである。縦断走はシロコだけでもできたかもしれないが、先生の協力があったからこそより楽しむことが出来たのである。あれだけ先生に汗の匂いを嗅がれるのを嫌がっていたシロコが、汚れ物がそのまま丁寧に洗濯されると、なぜそれを使ってくれなかったのかと残念がるモモトークを見ることができる。縦断走に成功したシロコはサプライズで先生の職場を訪れ、今度は自分が迎えに来たかったと述べ、一緒に自校へ帰って欲しいと遠まわしにおねだりする。その帰り道、自転車を押して先生と一緒に歩くシロコは完走した感想を嬉しそうに語りながら喜びを共有するのであった。

先生に心配して貰えてトゥンクするシロコ
先生に世話を焼いて貰えるのが嬉しくてたまらないシロコ
先生とエンカウントするために遭遇しそうなところをうろつくシロコ
先生に専属サポーターになってもらえてさらに好感度を深めるシロコ
シロコ、先生への想いを抑えきれない
サプライズとして先生の職場に現れるシロコ
シロコにとって先生はいつも一緒にいる存在となり依存を深めていく