シャニアニ2話感想「夏目P、各アイドルユニットに寄り添い「色」を引き出すことが、彼の「色」となる」

シャニアニは夏目Pと各ユニットごとの関わりを描くお当番回制で今回はアンティーカ回。
今回の天井社長は夏目Pにユニットの「色」を出すことを求めるが、夏目P自身もまた「色」を求められる。
夏目Pはユニット・アンティーカのMVを取ることになり、そのコンセプトを考えていく。
アイドルたちが自身でその「色」を見つけられるようPはミーティングに参加し寄り添っていく。
アンティーカは自分たちのMVをストーリー仕立てで表現することを思いつき落とし込んでいく。
気難しい監督とも撮影を通して信頼関係を構築するが雷雨による停電で肝心の歌が撮影できない。
だがアイドルたちは豪雨の中での歌の撮影を志願し、監督はその意志を汲んで強行する。
「歌で火を付ける」これこそがアンティーカのコンセプトなのだとPは彼女たちの色を見つける。

アイドルグループのコンセプトを見つけ、それを引き出すことが夏目Pの「色」なのだ

今回のP天「ユニットの「色」を見つける」

ミリアニはキャラをたくさん出し過ぎてテーマが定まらずコンセプトが深まらないまま終わり、ミリアニPも振り回されるだけのナヨナヨした感じで見せ場も無かった。その轍を踏まぬよう、視聴者たちはシャニアニがどのようなコンテンツになるかを見守っていた。シャニアニでは、Pと社長の関係性にスポットライトが当てられ、社長がPに期待をかけて育て、Pもまたそれに応えるように努力していく姿が描かれていく。やはりPがカッコ良くないとシナリオも始まらないよね。と、いうわけで、今回はアイドルユニットの「色」を出すという所謂コンセプト探しがテーマとなった。ここで面白いのは夏目P自身もまた自分の「色」を探すことであり、彼の成長物語にもなっているのだ。
 

撮影を通して一見すると気難しい監督とも心の交流を深める夏目P

そんなわけで今回はユニット・アンティーカのお当番回であり、彼女たちのMVを撮影することになる。有能な夏目Pは超有名監督に渡りを付けた。また夏目Pは彼女たちの「色」を引き出すために、ミーティングに参加し、彼女たち自身がどのようなMVを撮りたいのかを綿密に話し合い、その想いに寄り添っていく。霧子の提案でストーリー仕立てのMVを撮りたいという方向性に定めたアンティーカメンバー。夏目Pは彼女たちの表現を気難しい有名監督が演出できるように努めていく。最初は監督の気難しさに戸惑っていたメンバーたちだったが、撮影が進むにつれて、交流を深め信頼関係を構築していく。雷雨による天候トラブルで撮影続行が困難になった際には、今までの撮影の中に輝きはあるとフォローまでしてくれるのであった。監督がPを慰め、励ますように肩をポンポンしてくれる描写が今回のクライマックスとも言えよう。
 

アイドルや夏目Pの願いを汲み、雨天での撮影を決行する監督

だが九州方言を使う西の女はこれくらいのトラブルでは諦めない。雷雨で死んだらどーすると思ってしまうがこれはアニメだ。長崎県人・恋鐘は自分たちの魅力は歌であると認識し、雨の中でも城をバックに撮影したいと志願し、その想いに監督も応えることになる。ここで楽曲が流れ、彼女たちが一発撮りで歌いきるシーンはまさにライブを見ているようだよ!という演出が成され、成功裡に終わる。エンディングは曲に合わせて撮影現場での裏舞台を中心とするオマケムービーという形式になっているのもMVっぽいよね。さして最後に夏目Pの台詞で第2話は幕を閉じる。「歌で火を付ける」ことこそがアンティーカの「色」なのだと。こうしてアイドルユニットのコンセプトを見つけることが夏目Pの「色」だということが示唆されるのだ。

シャニアニ感想まとめ