【感想】ウマ娘3期第5話「2016年宝塚記念~ドゥラメンテに認識すらされていなかったキタサンブラック、3位で敗北するもその走りを認められ親交を結ぶ~」

今回は結果としてドゥラメンテ最後のレースとなってしまう宝塚記念。だが現時点では通過点に過ぎなかった。
キタサンブラックは、ドゥラメンテ凱旋門賞を目標に掲げ強い意志を持つ姿を見て圧倒されてしまう。
だが雨の日の昇降口における会話を通して、ドゥラメンテはキタサンを認知すらしていないことが判明する。
お前は誰だ扱いされたキタサンは奮起し、その名をドゥラメンテに刻むため、宝塚記念のターフに立つ!
レースは逃げるキタサンと追うドゥラメンテの展開となり、最後の直線でドゥラメンテはゾーンを発動する。
だがドゥラメンテは足に違和感を覚え崩れかけてしまう。そんなドゥラを蘇らせたのがキタサンの走りであった。
キタサンに感化されたドゥラメンテは態勢を立て直し再び猛追。最後は追い抜きキタサンを破った。
3位に終わってしまったキタサンだがドゥラメンテの瞳に映ることには成功し、彼女の心に刻まれた。

ドゥラメンテに引け目を感じていたキタサン、自分が彼女の眼中にすら無いことを知り奮起する

ドゥラメンテに気後れしていたキタサン、認識すらされていなかったことを知り奮起する

今回のお話は2016年宝塚記念。結果としてドゥラメンテにとって最後となってしまうレースであり、これをキタサンとの関係でどう描くかに注目が集まっていた。当初ドゥラメンテはこれを最後のレースにすることなど微塵もなく、ただただ凱旋門賞のみを見つめていた。それ以外は全て過程でありノイズでありキタサンブラックなど歯牙にもかけなかったのである。このようなドゥラメンテの最強っぷりを目にしたキタサンは、皐月賞やダービーで敗北していることもあり、完全に気後れしてしまっていたのである。そんなキタサンを変えることになるのが雨の日の昇降口イベント。この時初めてキタサンはドゥラメンテと会話を交わすのであるが、キタサンは認識すらされておらず、誰だお前は扱いされてしまったのである。さすがのキタサンもこれには侮辱を感じ、自分の存在を知らしめるのだと一念発起。気後れしていた姿はどこにもなく、一心に勝利を目指していた。

レース描写ではキタサンがスタミナとパワーを活かして先頭に立ちゲームを作っていく。そして最終直線においてドゥラメンテがゾーンを発動し、キタサンに迫る。キタサンは未だにゾーンを使えず(差しではなく逃げだから使えないのか?)、ノーマル状態で最後まで逃げ切ろうとする。だがここでアクシデント!なんとドゥラメンテは足に違和感が生じ、崩れかけてしまうのである。窮地に陥ったドゥラメンテの息を吹き返させたのが我らがキタサンの走りであった。態勢を立て直したドゥラメンテはゾーンを使って不死鳥のように蘇る。追い縋るドゥラメンテと逃げるキタサンだが、なんと勝ったのはマリアライトだった。ウマ娘化されていない競走馬はどうしても存在感が希薄化してしまう欠点をキタサンの「誰ぇ~~~???」というギャグで落とすことで流している。

マリアライトが大喜びしてキャッキャする背景では、キタサンとドゥラメンテのシリアスな場面が展開される。倒れ伏すドゥラメンテに駆け寄るキタサン。レース前は彼女を認識すらしていなかったドゥラメンテだが、崩れかけた自分を最後まで走らせたのはキタサンであるとその存在を認めたのである。この場面が今回のクライマックスであり、キタサンはドゥラメンテに自分を認識してもらえたのが嬉しくなり、ドゥラちゃん呼びして親交を結ぶ。この後、ドゥラメンテは足の怪我により引退して種牡馬生活に入るわけだが、どのようにして退場していくのかが気になる所。

ゾーンを発動するも足に違和感を覚え崩れかけるドゥラメンテだがキタサンの走りを見て蘇る
ドゥラメンテとキタサンのデッドヒート(なお勝ったのはマリアライト)
レース後、崩れ落ちてしまうドゥラメンテ
キタサンを認識したドゥラメンテ、キタサンと親交を結ぶ

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