わんぷり10話感想「猫屋敷回Ⅲ~ネコチャンとの出会い編。まゆ、白川郷にて野良猫を拾いユキと名付ける~」

実家の化粧品店のデザインを任されたまゆ、飼い猫との過去を想起し彼女のための商品を作る話。
猫屋敷の母親はコスメショップを経営しておりデザインに非凡な才がある娘に商品開発をさせてみる。
これを受けてまゆは大張り切りになり授業中も内職してデザインに励み数多の案を創出した。
だがママンからはイチオシのアイテムをプレゼンするよう言われまゆは答えに窮することになる。
今一度デザインすることになったまゆは散歩に出かけ、泥だらけになったこむぎを見て過去を想起。
飼い猫ユキを拾った時も泥だらけだったことを思い出し、その出会いを語るのであった。
こうしてまゆは自分のデザインをユキに捧げ、それがイチオシのアイテムの原型となったのであった。

ユキのために創ったデザインが昇華されて人気グッズの原案となる

野良猫時代のユキ

今回は猫屋敷回(3回目)。4話の「学校憂鬱編」、8話の「one of them編」に続き、今回はユキとの出会い編が描かれた。その流れはこうだ。まゆの実家は母親がコスメショップを開いた。まゆには非凡な才があり、デザインに秀でていた。そのためまゆがデザインした商品を店に置いても良いことになる。そのためまゆは嬉しくなって授業中にもデザイン案を考えるようになる。内職した結果、デザイン案は上々であったが、ママンからはイチオシはどれかを訊ねられる。これに対し、まゆはすぐに応えることができなかった。自分にとってのイチオシは何か。まゆは考えあぐね創作に行き詰る。アイディアを出すために散歩をしていたら、偶然こむぎを散歩中の悟いろに出会う。こむぎはちょうど泥だらけになっており、それを見たまゆは自分の飼い猫を拾った時、汚れていたことを思い出すのである。まゆが皆にユキとの出会い話すという形式で過去回スタート。
 

一冬を通してユキと絆を育み、引き取ることになったまゆ

舞台は合掌造りの豪雪地帯。白川郷五箇山か。JS4の炉利まゆは写真家の父の仕事に着いて行きしばらく滞在することに。その時、空き家でネコチャンを見つけるのだが、それが野良猫時代のユキであった。父親は野良の動物を安易に触るものではないと指導したため、まゆは人間を警戒するネコチャンと少しずつ関係性を深めていった。足繁く通ううちに二人の間で絆が芽生えていく。野良猫の寒さを案じるまゆは母が編んでくれた帽子をネコチャンに与える。ネコチャンは当初、興味も示さなかったが、大寒波が来て軒下で震えていたところ、まゆから貰った帽子のことを思い出す。こうしてユキは凍死せずに生き延びることができたのであった。まゆに感謝の念を抱いたユキは、まゆに貰われることとなる。父親は娘の情操教育のためにきちんと世話をするように言い許可した。家に連れ帰りシャンプーすると、泥だらけであったネコチャンは綺麗な白い毛をしていたことが分かった。これによりネコチャンはユキと命名されたのであった。
 

シャンプーしたら綺麗な雪色だったのでユキ

過去回想終了。まゆはユキとの出会いエピソードを悟いろに話したことでインスピレーションが湧く。自分のイチオシはユキなのだと。ユキの為にしたデザインが一番なのだと。アイディアが舞い降りたまゆはデザインを完成。ユキを想ってユキの為に創ったデザインが昇華されて普遍化し、化粧品店でも大人気となる。愛する飼い猫を想う気持ちが創作の根底にあるんだよ、という話であった。

まゆのデザインはユキのために捧げる

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