告白されて初めて恋愛感情と向き合い、好きな男が奪われそうになったことで恋心を自覚する話。
兎山悟はひょんなことから羊(メエメエ)に自分のいろはに対する好意をバラされてしまった。
それでもいつまでも日和ってばかりではいられないと覚悟を決めいろはに自らの口で告白する。
だがいろはは恋愛感情をよく理解しておらず困惑しバイバイと言って逃げ去ってしまった。
これにより悟はフラれたと思ってショックを受けるがニコ様や大福のおかげで精神を持ち直す。
悟はいろはファーストであり好意が彼女を困らせるなら元通りの友達で良いと関係を戻してしまった。
しかしここで敵の女幹部が悟を気に入り、いろはの前で攫っていってしまうのである。悟寝取られの危機。
好きな男が奪われることで自分が相手をどんなに想っていたかに気付き、恋心を知るのであった。
いろはは「ワンダフル」という同じ語彙でも感情により表現が異なることを示し悟に恋心を伝えることに。
こうしてさといろフラグが成立し、二人は晴れて恋仲となった。しかも次回はデート回でござるの巻き！
恋愛感情とは何かについて自分と向き合い、その答えを出すいろは！
犬飼いろはは純朴なおぼこ娘であり、恋愛感情に疎かった。ペットや友達とワイワイやっていることで十分満足であったのだが、年齢的にも思春期に突入し恋愛感情について向き合う必要がある年頃であった。兎山悟はいろはが精神的に未成熟であり恋愛感情を持っていないことを十分理解していたため、自分の好意が彼女を困らせると知っていたので、それを伝えずに秘めてきた。だが耳年増で悟いじりが大好きな猫屋敷に散々煽られていたし、いつまでも日和っていたが故に皆の前で羊により自分の好意をいろはにバラされてしまったのであった。ここで悟は男を見せ、とうとういろはに告白を決める。だが案の定いろはは恋愛感情が無かったので、悟が危惧した通り困らせるだけになり、バイバイと言って逃げ去ってしまったのである！！！
悟はいろはにフラれたと思い込んだが、ニコ様や大福にカウンセリングを受ける。大福「やっと言ったか悟！早く告白しちまえよっていつも思ってたぜ。悟は相手の気持ちを考えて引くことが多いけどよぉ。自分の本音を伝えることも大事だぜ。〔……〕でもいろはがどう答えようと気持ちは変わらないんだろ。ならデンと構えてろ！不安なら俺を撫でな。ちったぁ落ち着くだろ」。大福ニキの励ましの言葉で悟は平常心を取り戻していく(だがニコ様が上位存在ムーブをかまして誰もが皆あなたたちみたいだったらいいのにと独り言ち、コムギを捨てた飼い主との対決を予感させた)。一方でいろはは猫屋敷に恋愛相談に乗ってもらい自分の気持ちと向き合っていく。ここでいろはの母親が登場し、いろはが乙女な表情を浮かべていた事から一発で悟に告白されたことを見抜く。そして自分が旦那に告白した過去を語り、好きとは何かについて考えさせる一助とするのだ(ちなみにユキも自分の事例を引き合いに出し、いろはに気持ちを伝える必要性を説くぞ！)。
それでもいろはが自分の中の恋心を自覚するには足りなかった。いろはの憂いた表情を見ら悟は告白をリセットし友人関係で良いと関係性を元に戻してしまった。ではどうやっていろはに恋愛感情を分からせるのか。ここで使われることになるのが敵の襲撃である。なんと敵の女幹部はヤリモクの相手として悟をターゲットにし、いろはたちの前で攫って行ってしまうのである。自分の大切な人が敵に奪われてしまう。いろはは必死に敵に追い縋ったがあと一歩のところでその手が届くことは無かった。これによりいろはは悟を喪失する直接的危機に晒され、自分がどんなに悟を想っているのかを知るのだ。堕ちていくいろはがフレンドリータクトを使い飛翔能力を得て空へと駆け上がるシーンはまさに圧巻と言えよう。激しい空中戦を経て落下した悟をいろはが抱き締めて空中落下するシーンは是非見て欲しい場面となっている。これまでの悟との情交を想起し「悟くんじゃなきゃダメなの」と言ういろはは破壊力バツグンである！！
そして悟の想いにいろはが応えるシーン。うやむやにするのではなくきちんと悩んで恋愛感情と向き合った後、(敵に奪われることで強制的に自覚させられたとは言え)自分で恋心に答えを出したことは大変良かった。そしてその伝え方もわんぷりならではの趣深いものとなっている。いろはは「ワンダフル」という一つの語彙でも好きの違いにより感じ方が違うことを悟に伝える。いろはが感じる胸のときめきを身体全体で表現するところはトゥンクせずにはいられない。いろはのワンダフルに対して悟もまた彼ならではのワンダフルと返しフラグが成立する。こうして晴れてさといろは恋仲となりカップルが誕生したのであった。しかも次回はデート回。ひとつのジュースをラブラブストローで飲むのは猫屋敷の妄想だとしても水族館デートは確実にするっぽい。
今回の見どころ！
