ゆるキャン△3期3話感想「最早キャンプというよりかは旅番組だが移動も含めてキャンプの楽しみ」

昔は移動なんて目的地までの不随物に過ぎないように思っていたがその過程もまた楽しいんだなって。
キャンプしないキャンプアニメと化したゆるキャン△3期だが旅情を楽しむこともまた喜び。
リンコンビはツーリングを楽しみ酷道険道などの大変さを味わい大井川流域吊り橋群にチャレンジ。
ドライブやツーリングって大変で疲れる所もあるので敢えてそれをするので作中では変態と称される。
一方なでしこを通してローカル鉄道の旅の楽しさも描いていく。座ってるだけでも電車って大変だよね。
せかせか乗り換えない所もゆるキャン△の醍醐味で1本ずらして駅周辺を散策し地元グルメを味わう。
豚串、ダムカレー、川根ソフトなどを堪能するなでしこ。美味しそうに食べるなでしこの姿にホッコリする。

ぼんやりと旅情を楽しむ枠:旅番組×落ち着いた感じのキャラと声(綾リン)×まったり系キャラのホッコリご当地グルメ食レポ

各務原姉妹の団欒

キャンプというともうガッツリとアウトドアって感じだけど、キャンプしなくても「移動の楽しみ」もまたキャンプの範疇として描いてくれるのが、ゆるキャン△。この作品を見る前はあんまり「移動」に楽しみとか見い出せず、目的地のための不随物、むしろ時間がかかる大変なものというイメージが強かった。だが志摩リンがツーリングを楽しむ様子やあねしこがドライブで流す姿を見ていたら、移動そのものにも楽しみがあるよなという新たな一面を教えてくれた。ツーリングとかドライブとかが好きな人ってこういうような考えで楽しんでるのねというのを示してくれたような気がする。自分じゃゆるキャン△見てもキャンプなんてする気になれないが、この移動の楽しみというのは分かるようになった気がする。まぁ僻地の現実だとドライブでも運転するとすごく疲れるし(隣の集落まで小一時間)、危険が伴うし(鹿が飛んでくる)、ガソリン代も高いのだが。
 

ツーリングは変態マゾプレイみたいなところがあるよね

と、いうわけで今回は志摩リンと綾ちゃんのツーリングとなでしこの地方鉄道の旅が描かれることになる。ツーリングでは慣れた頃が一番危ないとの警告やS字カーブやヘアピンを乗り越え、走っていく様子が描かれる。またツーリングが疲れるものであり、国道1号をまっすぐ走るだけの厳しさも教えてくれるぞ。だがそういう苦痛や苦労を楽しむのがツーリングだ!と言わんばかりにライダーをマゾな変態扱いしてくれる。二人がメインで楽しむのが大井川流域であり、各地にかかる吊り橋巡りを行うことになる。景色に加えて周遊する楽しみや、川が地域圏や文化圏の境界となり、橋をかけることで交通の利便性が生じ、新たな交流圏が拡大することなどにも想いを馳せることができる。綾ちゃんと志摩リンの掛け合いは渋くなりがちでこんなJKいねぇよとおも思われるが、落ち着いた感じで癒される。
 

地元グルメを堪能するなでしこ

一方でなでしこサイド。地方鉄道の旅。超田舎だと鉄道も1日に4~5往復くらいしかなく1本乗り過ごすとアウトなるのでしんどいが、ここでの地方鉄道はまだ本数がある。せかせかしないで1本見送って駅周辺を探索できるのもまた喜び。なでしこはグルメキャラに設定されているので、健啖家を生かして地元グルメを貪り食らってくれるぞ。いっぱい食べる君が好きってやつ。駅を出てからすぐには匂いに釣られて豚串を買い、お目当てのダムカレーでは遊び心のあるグルメって良いよねとなり、ラストは川根ソフトで締めてくれる。キャラが美味そうに飯を食う姿を見るだけでもホッコリする。ここでも声優の演技って大きいよなと思う。食レポなりなんなり、楽しさが声で伝わってくる。ただ最近はブルアカ見てるせいでなでしこの声を聞くと小鳥遊ホシノがチラついてしまうよね。

綾リンとなでしこ