【感想】またのんき▼先生のブルアカ棗イロハ本『色ハ毒』を読んだ。

イロハと先生の間で依存度が深まりお互い無くてはならない「毒」となる話。
前作『色ハ欲』において関係を持った後、身体を重ねることに嵌ってしまった二人。
さすがにサボりすぎてしまい先生は仕事が滞ったため、しばらくは会わないことに。
イロハは先生とのサボり=先生との逢瀬になってしまっており思慕を募らせていく。
先生と逢えない間一人で慰めていたのだが先生中毒になっていたことを認識する。
先生もまたイロハが恋しくなっていた丁度その時、イロハが執務室を訪れる。
逢えない期間昂らせた二人はドロドロになるまで身体を重ねていく。
イロハは先生を毒と称したが、イロハの方こそ先生を侵す毒であったとタイトル回収。
神経からイロハに浸食された先生は1滴残らず枯れ果てるまで搾り取られることとなる。

イロハと先生の相互依存~お互いがお互いの中毒者となる~

先生と逢えなくなって初めて自分が先生中毒になっていたことに気付くイロハ

前作『色ハ欲』と対比的な構成になっている。前作は先生がイロハを欲していると見えて、実際にはイロハの方こそ先生を欲していた。本作の場合は先生と逢えない間に思慕を募らせたイロハが中毒症状を起こし先生を毒と見なすのだが、イロハの方こそが先生を侵食していく毒であり一滴残らず搾り取っていく。まずは導入。前作からの続きということで、先生は足繁くイロハの下へ通うようになり、毎日のごとく身体を重ねていた。だがあまりにもサボりすぎてしまい先生は仕事が滞るようになってしまう。さすがに職務に集中せねばということで、執務室で缶詰になることになった。こうして先生はイロハの下へサボりに来なくなったのだが、イロハはもう既に先生無しでは生きてはいけない身体になっていた。一瞬先生の匂いを感じハッとしたイロハが物憂げな表情で「今までどうやってサボっていたんでしたっけ……」と呟くシーンがグッとくる展開である。
 

とうとう我慢が出来なくなり、先生の執務室を訪れるイロハ

こうして先生への思慕を募らせたイロハはとうとう我慢ができなくなり、先生の下へと訪れる。先生は仕事で疲弊し、イロハが恋しくなっていた時であった。昂った二人はとどまることを知らず、お互いを求めあうことに。避妊具を切らしていて気にする先生に対し、イロハがキヴォトス人としての力の差を見せつけ、蟹ばさみからのだいしゅきホールドで無理やり生挿入させようとする。だがあくまでも先生主体で貫いて欲しいのが乙女の心情というもの。イロハは寸止めすると先生に対して甘い言葉を吐く。「先生は…毒か何かですか?おかしいと気付いた時にはもう―手遅れで、溶け込んで、蝕んで、そうやって私を中からオカしていく―」。この言葉を聞かされた先生は理性を吹き飛ばし侵して犯すしかなかった。
 

今まで我慢させられたからこその待望の重ねがけ

今まで身体を重ねてきたのに急に我慢しなければならなくなった先生は溜まっており、生挿入からの瞬時の中田氏。イロハもまたこれらを待望しており死ぬかと思う程の快楽を得る。そして回想シーンが挟まり、先生が来なくなってからというもの先生を想いながら一人で自分を慰めていた日々を回顧する。イロハは様々な玩具を試してみたのだが、先生の逸物と精液でないと満足できなくなっていたのである。それ故イロハは抜かずの連続中田氏を先生に求め怒涛の7連発を決めさせる。それでもまだイロハは満足できず、抜くのを拒み名残惜し気に子宮で吸い付いたのであった。
 

先生を勃たせるために演技で甘えるイロハ

ヘロヘロになるまでイロハを抱いた先生であったが、イロハはまだ満足できない。口で生殖器を咥えると甲斐甲斐しく慈しみ溢れた奉仕を行い無理やりバキバキにするのである。そして始まる上位イロハによる先生責め立てタイム。先生を想って一人遊びをしていた時に身に着けた技術を使い、もう出ないという先生から搾り取り出している最中に腰を振るのだ。さらに勃ちが悪くなってきた先生に対しては、普段はダウナー系のイロハがテコ入れと称して明るく甘えてオネダリをする演技をぶち込むのだ。1オクターブ高い喘ぎ声を出し先生に好意を告げがんばってがんばってと励ましながらなかだしをせがむのである。
 

イロハの方こそが毒であった

ラストは先生がイロハを中毒にしただけではなく、イロハの方こそが毒であるとし先生が侵食されていく姿が描かれオチとなる。「イロハの味、イロハのにおい、イロハの声、イロハの温度―それ以外の感覚が遮断されて、神経からイロハに浸食される。これではむしろ、イロハこそが私を侵していく毒じゃないか…っ」とタイトル回収。子宮口を吸いつかせ、出し切ってくださいと一滴残らず枯れ果てるまで搾り取ったのであった。最後のコマではサボるための口実が増えるかもしれないと下腹部を指さし、受胎告知エンドを迎える。