ゆるキャン△後輩キャラ瑞浪絵真の初キャンは群馬!~アプトの道&碓氷峠鉄道文化むら~(16巻感想)

キャンプ未経験だったがアウトドア用品店でバイトしていた瑞浪さん、野反湖の魅力に触れ群馬へ行く。
13巻でなでしこが群馬フラグを立てていたがまさか本当に群馬へ来ることになるとは!(コラボ待ちの姿勢)
キャンプ処女の瑞浪絵真はバ先や友人の影響もあり、漠然とキャンプを経験する必要性を感じていた。
いつものように図書室でタブレットお絵描きをしていた所、なでしこが碓氷峠鉄道文化村の話をしに来る。
そこで瑞浪さんは、野反湖の話題を提供するのだが、いつも冷静な彼女が柄にもなく昂奮していた。
これを見たなでしこと斎藤は瑞浪さんをキャンプに誘い、3人で群馬旅行をすることになった。
こうしてついにヤマノススメだけでなくゆるキャン△でも群馬が舞台になったのである!(嬉しみ)

絵師であるため観察眼に長け、普段は冷静な瑞浪さんがたまにヲタク特有の興奮状態になる所がおススメの表現

群馬キャンプへいざ行かん

16巻はなんと群馬回。いつでもどこでもタブレットお絵描きガールな瑞浪絵真さんが主役になり、なでしこ&斎藤と群馬キャンプ行くことになる。瑞浪さんは高校進学時にタブレットを購入しており、その資金捻出のためにバイトを探していた。また購入したタブレットを用いて学校で絵を描きたいとも思っており、図書室を居住地に定めるのだが、そこで志摩リンと知己を得た。そのコネによりアウトドアショップでバイトを募集していることを知り、採用されたのであった。瑞浪さんは真面目で良く働く少女であり、興味の無い分野のバイトでもちゃんと商品知識を仕入れて対応できるようにするなどの真摯さを見せていた。またバ先だけでなく友人の中津川メイがキャンプを始めたこともあり、経験して見なければその魅力は分からないと痛感しキャンプをする必要性を感じていたのであった。

ヲタク特有の早口になる瑞浪絵真さん

そんな瑞浪さんがキャンプをする直接的なきっかけとなるのが、バ先の先輩に教えて貰った野反湖である。ある時、なでしこが志摩リン目当てで図書室を訪れるのだが不在であり、斎藤と瑞浪さんがたむろっていた。なでしこは二人にソロキャンで碓氷峠鉄道文化村(作中では横川鉄道博物館)に行くという話をする。群馬で良いキャンプ地はどこかという話題になった時、瑞浪さんはバ先で知った野反湖の魅力を昂奮して語るのである。普段は大人しい感じで冷静なタイプの瑞浪さんがヲタク特有の趣味語りをするのを聞いて、なでしこと斎藤はホッコリ。瑞浪さんを誘って3人で群馬キャンプをしに行くこととなった。
 

介護要員☆瑞浪絵真さん

なでしこ√で描かれるのは公共交通機関を利用する移動の醍醐味。ゆるキャン△のキャラはそれぞれリン綾はバイク・姉しこは車・イヌメイはロードバイクと役割分担されているが、なでしこは電車(及び公共交通機関)を担当している。また田舎は時刻表がタイトであるため、なかなか接続が上手くいかない。そんな制約・不便さのオモシロさを味わうのがなでしこ√でありRATみや縛りプレイ感があるな。ここになでしこを配置したのは素晴らしい分担であり、普段は上手くいかないとストレスを感じさせるものであるが、彼女の場合はタイトル通り「ゆるさ」をウリにしており、楽しみにしていた景色を寝過ごして見られなくても、スケジュールの関係からスルーしなければならないスポットがあっても、それをふわっと受容しポジティブに進むところに良さがある。公共交通機関を楽しむためにはこれくらいの度量が必要だよね。
 

瑞浪絵真からの先輩たちへの印象

だがなでしこがゆるさを出しても成り立つのは周囲の人間関係があるから。今回はしっかり者の瑞浪さんが、スケジュール管理をやってくれる。遠足の前の子供のように前日寝られなかったなでしこと朝が弱い斎藤は全力で爆睡。乗り換えやタクシーの手配などは瑞浪さんがやってくれたのだ。彼女はなでしこたちを変な先輩とは思いつつも、その自分には無い独特な感性に影響を受けていく。それが作風として昇華されるのが、碓氷峠鉄道文化むらでの電車のキャラ化。なでしこは独特な価値観により電車を比喩表現で評するのだが、それを受けて瑞浪さんはタブレットで絵にしていくのである。新たな刺激を受けることで瑞浪さんの表現の幅は広がっていった。次巻はいよいよ移動や観光かを経て実際にキャンプをする展開か!?スケジュール管理は瑞浪さんが活躍したから、なでしこがその腕前を見せるのだろうか。初キャンプで瑞浪さんがどう思うのかにも期待されますね。

ぐんまさいこー!
絵真の経験と成長
ヲタク特有の妄想をする瑞浪絵真さん
新たな分野に刺激を受ける瑞浪絵真さん

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