ブルーアーカイブ「生塩ノア」絆ストーリーの感想・レビュー

余裕派であり穏やかに上位の立場で振る舞うが、心を許した人には構って欲しがる少女の話。
ノアは記憶力が高く弁理士として膨大な事務処理能力を有し何でも記録する敏腕な書記。
そんな完璧超人系のノアだがお茶目な面もありユウカや先生に対しては構ってちゃんになる。
ノアは自己の能力をフンダンに発揮し先生の日常を綿密に記載しその情報の売却をチラつかせてくる。
先生はお返しにとノアの記録をつけようとするのだが、手玉に取られて翻弄されてしまう。
だがノアは先生に対して好感度マックスでありボードレールの異邦人の詩を引用して甘えて来る。
「Qui aimes-tu le mieux, homme énigmatique, dis ?」(「誰が一番好き?謎めいた男の人。言って」)
紙に書くと自分の気持ちが確定してしまうが曇りガラスになら書けると自身の心を吐露してくるのだ。

生塩ノアのキャラクター表現とフラグ生成過程

記録魔であり常に余裕ぶった振る舞いをするノア
  • 余裕ぶって上位の立場で振る舞うも心を許した人には甘えたい年頃
    • 生塩ノアは能力が高く特許申請の膨大な事務処理に辣腕を振るい弁理士の仕事もこなす生徒会の書記。その記憶力は物凄いものがあり、先生の仕事を手伝いに来た日に何もすることがないと分かると先生の1日の行動を綿密に記録していく。その徹底っぷりは目を見張るものがあり二次創作などではその情報がユウカに売られたりなんだりする場面が描かれる。そんなノアだが心を許した相手にはお茶目な振る舞いをしてくる。ある日、記録を取られた先生がお返しと言わんばかりにノアの行動を記録しようとするのだが、ノアが一旦席を外して戻った後、どこが違うのか間違い探しクイズをしてくる。先生は一生懸命考えるのだが、実はコレ、何も変わっていなかったというオチ。ノアは先生をおちょくって遊んでいたのである。完璧超人系なキャラであるノアが甘えられる存在として先生がいるのである。このように普段はノアが上位の立場から先生に余裕ぶって接してくるのだが、雨の日にちょっと切なくなってしまったノアのギャップがしみじみとしていて趣深い。イベントが中止になり暇を持て余したノアの所に先生が様子見にやってくるイベントがあるのだが、そこで二人は曇りガラスに文字を書く遊びに興じることになる。そこでノアが書いたのが、ボードレールの詩の一端。「Qui aimes-tu le mieux, homme énigmatique, dis ?」。これは謎めいた男の人=先生であり、誰が一番好きかを訊ねているのである。ノアはこの詩を紙に書いてしまうと自分の気持ちが確定してしまうので書けないが、消えてしまう一時の曇りガラスなら書けると甘えて来るのである。しかも普段残すべきものとして記録をつけているノアが、消えてしまうことを前提として書いていることに尊みが溢れる。また1行で済まされてしまうが「雨が止むまで窓ガラスに自身の心を書いて」とあるため、ノアはさらに心のうちを先生に吐露したことが匂わされている。
先生に引っ掛けクイズを出して甘えて来るノア
ボードレールの「異邦人」の詩を引用して先生に甘えて来るノア
先生が好きだという気持ちを確定させたくなくて噛み締めるだけだったノア

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ブルアカ感想まとめ