CLANNAD 第11回「放課後の狂想曲」 の感想

今回は、ことみの演奏会。だがしかし、杏シナリオを間に突っ込んだため微妙な展開になる。
演劇部部室でことみの破壊力バツグンの演奏を聴きたくない杏が発表会を提案。
しかも、ヴァイオリンは結局上達せず、ホントにただ自己満足のために発表会を開いただけに。


ヒロインとの情交を深めるためにイベントが存在する(本来ならイベントが発生して女の子と仲良くなるのだが)。そのため、ヒロインのキャラ設定の中で、どのようなイベントを起こせば視聴者を魅せられるかが焦点となってくる。その手法の一つとして「困っている女の子の手助けする」があるが、これは「自分が誰かの役に立てる」という自己認識を容易にし、しかもフラグを立てやすいので古今東西で使われている。ことみシナリオの場合、彼女がこだわりのあるヴァイオリン演奏の手助けをしようとするのがコンセプトのわけだから、朋也が練習につきあう・・・ってなんだってー。ココで杏のターンっスか?杏は他のヒロインを追い払って朋也と二人きりになる気まんまんっすか。



今までは朋也を独占してニヤニヤしていただけであった杏だが、渚たちの登場で焦燥感に駆られ朋也との時間を増やそうとする。ことみシナリオのヴァイオリン練習に行こうとする朋也を無理やり引き止め自分の下に留め置こうと策謀をめぐらす。そのためには手段を選ばず魔法少女にも変身しちゃうの。しかし朋也に渚やことみのことを気遣う姿を見せ付けられて、改めてその優しさを垣間見るとともに、杏ルートに引き擦り込むためにはフラグを立てる必要があることを思い知らされる。そこで、朋也に「オンナと付き合っているのか」、「もし好いている女の子がいたらどうするよ」と根掘り葉掘り聞き出す。cf.魔法少女★マジカル杏 (GRINP WebSite




この後、ことみシナリオ「日曜の図書館デート」でアップルパイを食ったり読み聞かせ大会が開かれる。杏にオンナの話を振られたことにより、ことみの魅力に心ときめく描写も入れられるが、小ネタに走ってしまったのが残念だ。朋也との運命を信じて一生懸命アップルパイを作ったり、二人で本を読みたいとおずおずと申しでたりして構築したチャームポイントを小ネタで一気に崩壊させました!!そしてヴァイオリン演奏会もジャイアンリサイタルで「弾けるように頑張った」だの「本番で失敗しちゃって涙目」などの要素は一切なく、杏の自己満足のためだけに発表会が催されたという観がとても強いなぁ。と、いうのも物語の原動力となったのが朋也ではなく杏だったからといのが原因か!?



他の方々の感想

2007-12-14

いきなり漫才の練習をさせてたり、ことみの弄り方に手慣れてる杏はさすがとしか。朋也と杏が2人っきりになった所で、杏シナリオにも若干の進展あり。椋が朋也に抱いてる恋心を視聴者には最初から分かり易く示してきた事で、杏の朋也への質問内容は双子の妹である椋のためなのだろうと思わせながら、実際は杏自身の本心を代弁してしまってるのだと感じさせる心情表現が上手かった。