雑録

CLANNAD 第19回「新しい生活」の感想・レビュー

今回のメインテーマは、家庭崩壊している岡崎家とあまりにも「家族家族している」古河家の対比。人間ってーのは、案外忘れやすい生き物で、特に青年時代には幼少の頃の家族に対する記憶は淡いものになってしまう。それは今を生きるのが精一杯で過去を回顧できる余裕がないから。いつしか憧憬を抱いて過去を振り返った時、どんな形であれ、一種の感情がおのずと浮かばれる。朋也の古河家に対する違和感は、彼の父子家庭に起因するものだけでなく、秋生と早苗による渚に対する態度が「普通」とは違うことも少なからず影響している。それを本能的に感じ取る朋也だが春原には分かってもらえない…

岡崎家、家庭崩壊


親子の仲が冷え切っている父子家庭の岡崎家。そこへ朋也の停学事件のこともあり家庭訪問を食らってしまう。なんだかんだ言って朋也の担任は良い教師じゃねーか。ここで渚の尻に引かれる朋也が一番の見所。朋也と同じような傷を負いつつも「家族」に対してどこまでも無垢な信頼を抱ける渚だからこそ朋也を引っ張れるというわけだ。しかし、岡崎家で朋也と渚が目にしたものは、担任に対して「朋也くんは朋也くんで自分とは関係ない」という態度を取り放置プレイをかます父親の姿だった・・・。分かっていたことがけれどやっぱりショックを受ける朋也。今、朋也に必要なものは「父親と距離を取ること」。渚は古河家に朋也を招き入れることを提案し、朋也もその案を呑む。

「家族」をしている古河家


古河家の一員となった朋也が見たものは幸せな家族の日常。そんな家庭で落ち着かないのは、父子家庭である朋也自身がおかしいからではない。「挨拶」という儀礼的なものにでさえ親しみを込める早苗と秋生を見て、家族の憧憬を感じる一方で次第に違和感を感じていく。それは古河家が「作られた家族」であるということ。自然状態で古河家の雰囲気が成り立っているのではなく、秋生と渚の努力によって「家族」というものを演出していたのだ。当然、その点で古河家は正常な家族とは言えず、朋也が違和感を感じてしまうのも必定。その違和感は日常のほんの些細な部分で垣間見ることができる。動作にオーバーアクションを入れて、演技をしているかのような秋生の動作。おっとり・のほほんとしているのに、実は元敏腕教師でその教職に対する未練として勉強会を開いている早苗。そしてその二人の愛情を一心に受けつつも、その愛情の根源に対して罪悪感を抱いている渚。他人に関わるということは他人の内情に踏み込むということ。古河家の一員となるために、朋也は「作られた家族」の原因の過去に立ち向かう。


今後の放送予定

2008-02-28

> 第21話『学園祭に向けて』
> 第22話『影二つ』(最終回)
> 番外編『夏休みの出来事』

オンエアでアフターまでやらないのは確定。番外編を含めて全24話だとすると、TV未放映でDVDにのみ収録されるのが1話ある?

そんな・・・アフターやらないなんて汐はどうなるんだ。アフターこそが渚シナリオの醍醐味ではないのか・・・少なく見積もっても以下のようなイベントがまだ未消化ですよ。

  • 渚結婚式
  • 新婚生活記
  • 渚死亡による朋也の精神崩壊
  • 娘のためにもう一度立ち上がる朋也だが汐まで死亡
  • アッキー&早苗さんの子供の為に夢を棄てた経緯
  • 朋也と父親の和解