雑録

パルフェ「夏海里伽子シナリオ」の感想・レビュー

主人公と過去に「ワケあり」の女性のおはなし。
ショコラが香奈子ゲーだと言っても過言ではないようにパルフェは里伽子ゲーといっても過言ではない!!

里伽子のキャラクター表現とフラグ生成過程

里伽子は大学入学時に知り合った同じ経済学部の仲。水面下での努力を惜しまず、作中の言葉を借りればダウナー系糞真面目。完璧超人を誇るが実は世話焼きで、大学生活においては常に仁をサポートしてきた。仁はそんな依存関係にどっぷりつかり、里伽子に頼りきった状態に癒しを見出していた。里伽子は仁の世話を焼くことで好きな人の役に立つという他者願望を満たしていく。大学では二人は付き合っているという設定であり、本人たちも満更ではなかった。だが、仁の告白を無残にも里伽子は拒否し、それからは一番仲の良い親友としての関係を維持するようになった。里伽子は初期ファミーユ本店でもチーフを担当していたので、復興大作戦にも加入してくれるかと思いきや、就職活動と卒論の準備があるのでバイトには戻ってくれないことに。それでもブレーンとして影に日向にファミーユを支えてくれる。仁は里伽子のことを未だに愛してやまないし、里伽子も未練たらたら。やけぼったいに火がつくというのはこういうこと。だがどうしても、里伽子は仁を受け入れられない理由があった。



その理由とは仁の「家族への負い目」と「依存体質」。仁は幼少の頃に家族を亡くし、受け入れられた親族先で極度のシスコンとして育ったので、どんな時でも家族最優先。そして仁が里伽子にどっぷり依存していたことも溝を深める決定的な一因となっていた。里伽子が自分の存在理由を見出したのは「仁の役に立つこと」。つまりは、里伽子は役に立たなければゴミ同然と自分で自分を追い込んでいたのだ。そして里伽子はもう2度と仁の役に立てないと思いこんでいた。ファミーユ本店火災時、偶然駆けつけた里伽子は、仁の家族の位牌と初めて買ってもらったブレスレットの為に炎の中に飛び込み、ブツは持ち出せたものの腕に左腕に重症を負ってしまっていた。腕が動かなくなり、いらん子状態に。そんな時、仁にすがりつきたくても、彼は火災でショックを受ける姉を優先してしまうの。さらに、家族の体調は瞬時に見抜けるのに、里伽子の腕は半年以上たっても気づくことは出来なかった・・・



そんな里伽子の歪んだ思いに答えるには、「家族」と「依存」の二つの側面から迫るしかない!!駆けずり回った仁は、後者に関しては里伽子を完全に甘えさせてあげる包容力を見せ、リハビリにまで一生かけて付き合うと宣言。「それでも優先するのは家族じゃない!!」という里伽子の言葉に対しては、嫁に娶って家族成立だぜ!!で対応。そこまで言ってようやく里伽子はありのままの自分を仁に晒すことが出来たのである。仁に告白される前からずっとずっと仁のことを好きだった里伽子。奥手の朴念仁に対してリードなんて求めることはできなくて…そんなもどかしい思いも全てはこの時のために。思わず感涙しながらハッピーエンド。