雑録

祝福のカンパネラ アニエスルートの感想・レビュー

祝福のカンパネラのアニエスルートは、普段は強くあろうと自分を見せている女の子が自分の弱さを仲間に晒す強さを得るおはなし。好いた男のために自分に好意を寄せてくれていた恋のライバルとの関係に落とし前をつける。世界観のスケールが大きくてやたらとキャラ総出演させて大団円してたシナリオです。

アニエスのキャラクター表現とフラグ生成過程


アニエスは元気っこで明るく楽しいしっかりもの。しかしそれは全てがアニエスの頑張りと努力で演じているだけで、ホントはすっごく寂しがり屋さん。気丈に振舞えどそこは女の子で涙が出ちゃうこともあるの。一生懸命メンバーを明るくしようと務める女の子の意外な一面性を知り、主人公くんはきゅんきゅんしちゃってアニエスのフォローを影に陽向にするようになる。そんな二人の分かってる感は次第に恋心へと昇華していく。アニエスは自分の弱さを主人公くんには晒し甘えることが出来るかもと思っちゃう。しかしながら、主人公くんには、想いを寄せてくる幼馴染の皇女さまがいたの。主人公くんを好きになるにはきちんとその関係をはっきりさせなくてはならない。第2章はこの関係性が主なテーマとなり、主人公くんもアニエスも皇女様のカリーナも自分の思いを優先させるのではなく、仲間の絆を保つため、信仰告白贖罪大会が開かれる。



それぞれの気持ちを打ち明け、チームの関係を壊すことなくフラグ構築した主人公くんとアニエス。そんな二人にのしかかってくるのが、世界の命運をかけた戦い。簡単に抽象化すると「(1)この作品の世界文明を維持している装置なるものがあって、それが崩壊寸前なのだが、(2)アニエスのママンが文明崩壊を阻止する手段として装置を暴走させており、(3)その装置の暴走を防ぐため主人公くんとアニエスで修理する」という展開。この暴走を止めるためには、主人公くんとアニエスだけの力だけではけっして出来ず、脇役・敵キャラ・サブヒロイン・メインヒロインとそれぞれが役割分業でそれぞれに見せ場らしきものを作ろう演出しようというライターさんの意図が如実に感じられますね。終局も安易なご都合主義ではなく、装置を調整する役目としてアニエスが、新たな装置を作り出す役目として主人公くんがそれぞれ別の道を歩くという終わりかた。まぁ、結局は装置の問題を解決するために世界を二人で一緒に旅するというオチになるのだが。