雑録

よめがみ My Sweet Goddess!「1周目美命シナリオ」の感想・レビュー

過去を改変するために未来から時空転移してきたヒロインが自罰意識にとらわれ精神崩壊するはなし。
ざっくり分けると二部構成。現代パート編ではヤクザの娘が同級生に受け入れられる姿を描く。
後半からは神界SF展開となり物語の背景の伏線が回収されていき、美命の正体が判明する。
魔力を暴走させた美命は自らの死を選ぼうとするが、主人公くんとの二人きりの世界で封印エンド。
・・・と思いきや、セカイ系は社会と文化の否定だぜ!時空転移ギミックが発動する。
封印された石は過去に飛ばされ浄化の時を経て、ちょうど現代の時間軸に復活の時が合わさるのだった。
地域や地元の仲間に迎え入れられ、地域的コミュニティハッピーエンドを迎える。

雑感


  • 現代パート編
    • 同級生から排斥されているヤクザの娘がクラスメイトから受け入れられるはなし。体験版で主人公くんに命を救われた命はケジメ案件として主人公くんを婿取りするためにカチコミをしかけてきます。しかしそれは恋愛感情などではなく社会的責任からくるものであったことが看破されます。それゆえ、まずは「お友達から」と交際をしてお互いを知ることから始めましょう。ここからはイチャラブ・ラブコメをお楽しみください。ヤクザの娘であるがゆえに同級生から浮いてしまっている美命のぼっち感や、主人公くんと命の兄貴分である英雄との友情、親分からの承認などがわりとしっかり描けています。そして他者からの偏見をなくすために地道な奉仕活動を続け、徐々に評判を変えていこうとする主人公くんの努力も描かれます。こうした堅実な活動は実を結び、迎えた芋煮会は大好評であり、クラスメイトとの和解も実現します。ここらへんまではキャラゲーでよくあるヒロイン=極道関係者モノ。ショコラだかパルフェのメインヒロイン、ゴールデンマリッジの黒髪ヒロイン、クロノクロックのメインヒロインらが極道関係者ヒロインとしてはすぐに思いつくキャラたちですかね。そんな感じ。しかしよめがみはここからが本番。



  • 神界SF編
    • 神界SF編ではタイムスリップモノが扱われます。シナリオの工夫としては2度の時空転移が行われてセカイ系を否定するところがみどころでしょうか?ミスリードだったら申し訳ないのですが美命はおそらく英雄(主人公くんの悪友)の娘。世界線αでは主人公くんが瀕死の英雄を救うため神力を暴走させてしまいました。死にかけた主人公くんは何とか生き延びるのですが、その奇跡は人に伝わることになり、救済を請われるようになります。人々を救うために力を使うのですが、しかし主人公くんはもう既に壊れており、結局セカイを破滅させることになってしまったのだとか。で、主人公くんによって救われた英雄の娘である美命は、その滅んだセカイから、過去を改変するためにやってきます。こうして誕生した世界線βがシナリオ上の時間軸というわけなのです。
    • 美命は記憶を消去されながらも主人公くんとのフラグ構築を順調にすすめ、主人公くんが英雄を救うために神力を暴走させる事件を食い止めることに成功します。しかし今度は美命が魔力を暴走させてしまい、世界崩壊のお知らせ。一人で散っていこうとする美命に対して主人公くんメンバーズは絆の力で立ち向かいます。主人公くんは美命と共に封じられることになり、長い浄化の時を一緒に過ごそうと決めたのです。美命だけを死なせはしない、世界の意志に逆らってもかまわないと、二人だけのセカイに封じられ、セカイ系エンド!!
    • となりかけるのですが・・・。なんとここで事態を知りながらも観測するだけで何もせず愉悦に浸っていた世界線βのジェフティが罪滅ぼしを発動。時空転移により封じられた石を過去に送ったのです。つまりはちょうど主人公くんたちが石に封じられた時を見計らって、過去から送られてきた石の浄化が終わり、主人公くんたちが解放されるというギミックさ。こうして美命がセカイ系セカイで地域的コミュニティを望んだ結果、復活できたのだという解釈が施され、ハッピーエンドを迎えます。