マジスキ 〜Marginal Skip〜 天津冬子シナリオの感想・レビュー

マジスキの冬子シナリオはアイドルをマスターするおはなし。
今までのシナリオと違って中盤〜終盤はファンタジー要素ほぼ皆無。ちょいとだれる。
嫉妬深いお姉ちゃん描写と所謂げーのーかいという場面装置が見どころか?
少女が主人公くんによりソロデビューする自信を得てハッピーエンド。

天津冬子のキャラクター表現とフラグ生成過程


冬子は幼馴染のお姉ちゃんな国民的アイドル。普段は清楚系で売っているものの主人公くんに対しては本性を現しフランクに?接するの。だが二人には過去のトラウマがあった。それは主人公くんが冬子の母親の死をもたらしたと思い悩んでいることであった。当初、主人公くんはそのことを冬子に正直に告げ、許しを得たと思っていた。だが実際には冬子はそんな主人公くんの主張は自分を励ますための嘘だと勝手に勘違いし、これを機に主人公くんが離れていかないように自分に従属させる契約を取り結ぶのであった。しかし今になって本当に主人公くんが母親の事故死に関与している可能性が疑われ、二人の仲は微妙なものに為りはじめる。事故を苦悩する主人公くんに対して、冬子は主人公くんが今まで冬子に従ってくれたのは冬子に好意を抱いているのではなく、罪の償い、贖い、引け目からくるものであったと邪推しウジウジと悩む。しかし、そんな描写はさらっと終わって和解し、主な内容は冬子の嫉妬に狂う描写と芸能界関係パパラッチと戦う描写が比重を占める。や、冬子シナリオの母親殺しの両親の呵責におけるウジウジ内面描写はもちっと引っ張っても良かったのではないかしらん?芸能関係やられるよりもこっちのがシナリオ深められる気がしないでもない。



で、冬子嫉妬狂い編。お姉ちゃんなのに独占欲の強い冬子は中々素直に成れないツンデレ属性も相まって、主人公くんが他のおにゃのこと交流するだけでジェラシーしながらファビョって強く当っちゃう。それを結構な回数で持ってくるので、食傷気味でだれるかもね。デレかける→冬子の為に他のおにゃのこの力を借りる→冬子目撃→八つ当たりボンバー→冬子自己嫌悪の繰り返しですな。もう一つの内容としては芸能関係。学校裏サイトにパパラッチ写真をあげられたりストーカー盗撮されたりする冬子を助けながら、ソロデビューするための自信を与えるという展開。パパラッチやストーカーに対して果敢に身を捧げる主人公くんにきゅんきゅんしながら、彼のために想いを綴った曲を捧げるの。だがここでも不完全燃焼な臭いがぷんぷんしますの。最終的には「冬子が男を愛することによりソロデビューの自信を得る」という少女救済のカタチなので、それ以上発展できなくてシナリオは急速に収束していきますよ。3回目えちシーンのあとにすぐにエピローグが来て「えっ」とした方も少ないないのではないでしょうか?や、紅葉合わせ描写がないなんて!!と愕然していただけかもしれませんがね。結局、冬子は解散コンサートで成功を収め有終の美を飾り新たな一歩を踏み出すの。今度はかつてのような契約なんてなくても、ずっと冬子を支えるよとハッピーエンド。