メモリア 智枝ルート(現世編)+異世界編の感想・レビュー

メモリアの智枝ルートは、気丈に振舞うツンデレ娘の力となりつつ、世界設定を解き明かす。
一周目強制ハルナルート後に世界設定の謎解きして来いと、智枝・香奈美・アリサのシナリオが解放。
智枝シナリオで解明されるのは、主人公の記憶(一部)、智枝の姉、アリサの家族、異世界への渡航方法。
主人公の記憶を取り戻すため、世界の不思議に立ち向かうため、いざゆかんや、異世界へ。
ここでは智枝ルート現世編までの感想を適当に書き殴るよ。

相川智枝のキャラクター表現とフラグ生成過程


智枝は性格キツめのツンデレ娘メガネ。気丈に振舞えど、無性に寂しくて、いつか砕け散ってしまうのではないかという哀愁をどこかに秘めていた。主人公くんとは彼の記憶喪失直後あたりに出会った仲で、当初は失踪してしまった姉の秘密を探るために近づいてきたらしいのだが、そんな打算はすぐに氷解したらしく、毎朝主人公くんを起こしに来たり夫婦漫才するまでに発展。鈍感な主人公くんに呆れつつも安心しながら日常を積み重ねていた。そんな智枝シナリオの転機となるのが、姉の死が確定したこと。失踪だと思っていた智枝の姉は異世界ジャンプし記憶喪失した後現地妻となり子をもうけて死亡していた。それが猫耳一家アリサの家族だと告げられる。お姉ちゃんに会いたいがために研究に打ち込んできた智枝は、生存理由を喪失しアイデンティティ危機精神崩壊し砕け散る。そんな少女の支えとなるのが、智枝ルートでの主人公くんの役目。傷心な娘の力とならん。



精神的に弱ってる女に対し、主人公くんは色々と慰めの言葉をかけ、生きる理由を与えてやる。そんなのは何だっていいんだ。そこはホレ、姉と同じような境遇を起こさせないとかね。そんな感じ。個別具体的な事例を一般的普遍的に昇華させてやれば、人生にだって意味をみいだせるのではないかしらん?と。普段から惚れて鈍感な主人公くんに励まされれば、きゅんきゅんきちゃうのがツンデレラということで、接吻を交わしつつ、素直になれない自分の心情吐露でフラグ成立。いや、メガネ娘がコンタクトで立ち絵が変わって素直になっちゃうのテキストとか割と良かったよ?で、フラグ成立後一通りいちゃつき乳繰り合い描写が挿入された後、あれよあれよと世界設定解明が進む、はっきりいって、主人公くん何もしてませんが。結局、智枝の姉貴の遺産の研究によって、サクサク進む。何でも、現世の人間界と異世界の獣人界を繋ぐゲートは、獣人には害を及ぼさず、人間の渡航には記憶を消費させる。だが人間もハーフの血を使用すれば記憶を消失せず渡航できる。しかしハーフの血の使用は一度しか使えず獣人界から代償なしに渡航できない、という説明がなされる。じゃあ、アリサの血を使えば渡航できるじゃん!!ということで、姉の墓参りをしたいと願う智枝と自分の記憶を取り戻したい主人公くんは、異世界へとジャンプするのであった。

異世界

異世界編は世界設定を説明するための惰性っぽい感じ。智枝は無事姉貴の墓参りも済ませ、客員研究員としての職も得る。主人公くんとの情交を重ねながらよい感じの時を送るのも束の間、熱病発症。こっからが、ほんともう安易な展開。縁故採用で清掃夫として雇われたバイト先のお屋敷で偶然、異世界への扉の鍵となる物質を見つけるよなんと最早。で、それを起動するにはエネルギーとして記憶が必要だの云々ということで、記憶が無くなっても人を愛せるか知らんとかお約束で思い悩む描写が挿入される。友情パワーもお忘れなくということで、3人で記憶注入すれば負担も少なくなるんじゃね?と実行したりなんだり。最後にゃやっぱりご都合主義で、なんと智枝の姉が全てを解決していたよアッハッハ。智枝の姉は全ての謎を解き明かした後、未来から過去の惨事を歴史改変するためにやってきていたのだとか何とか。伏線が張られる一方で、記憶を消すことなく現世へと戻った二人は、熱病もあっさり解決し誕生日を祝いながら変わらない愛を誓ってハッピーエンド。