小さな彼女の小夜曲「守谷水夏シナリオ」の感想・レビュー

『小さな彼女の小夜曲』の水夏シナリオは、幼馴染み関係性変化。
実にテンプレートなキャラクター消費をしてしまったぜ。
「幼馴染み属性」を食い潰すためのキャラゲー展開です。
幼馴染み→異性を意識→フラグ成立→相手の父親との対決というパターン。

守谷水夏のキャラクター表現とフラグ生成過程

水夏』というとどうしても一昔前の曲芸作品を思い出してしまうのは私だけではないはず。まぁそれはおいておいて、水夏は最初からほぼ好感度MAXな子犬系幼馴染みとして設定されています。ただし『さくらシュトラッセ』のアホの子幼馴染みのように異性に対する感情が欠落しているややお子様であるとされています。そんな水夏が異性を意識するようになるのは、主人公くんの周りにヒロインズが結集したことによります。ヒロインズたちとガールズトークをするなかで自分の常識のなさを実感することになった水夏ちん。普段から主人公くんとスキンシップをしたり、目の前を下着でうろついたり、一緒にお風呂にはいったりするのは「異性として恥ずかしいこと」なのだとショックを受けます。またヒロインズたちが主人公くんと楽しそうに接するのをみて、今まで感じたことのなかった嫉妬心や羨望などを抱くようになります。初代東鳩の幼馴染みを攻略するにはただ幼馴染み一本槍では攻略できず、他のヒロインの好感度を上げて嫉妬イベントをプレイヤーが引き起こさせなければならないんだぜ!!

そして主人公くんにもまた転機が訪れ、クラスメイトが水夏との仲を取り持ってくれと言ってくるのです。これにより主人公くんとしても水夏を意識せざるを得なくなるわけですね『ONE』ですね。こうしてお互いに異性として意識するようになった二人は幼馴染みから恋人へと関係性を変化させるのでした。フラグ成立後は、お互いが力を合わせて一つの問題に立ち向かわなければなりません。その役割を担うのが「父親との対決」ですね。二人が冗談で書いた婚姻届を父親が見てしまい怒鳴り込んでくるという展開に!!ここで主人公くんは男を魅せて例の「土下座で娘さんをくださいをやり父親に認められる」イベントをこなすわけですね。こうして晴れて公認の仲になったわけですが、なんとパパが婚姻届を役所に提出して受理されちゃった!学園生夫婦の誕生だね☆となります。個人的にはこの学生夫婦ライフを描写しても欲しかったのですが、数クリックであっさり卒業式まで飛び、みんなに祝福されながら結婚披露宴卒業式となったのでした。軽いノリでキャラクター消費してハッピーエンド。