雑録

恋がさくころ桜どき「一ノ瀬美桜」シナリオの感想・レビュー

美桜シナリオは「幼馴染み関係性変化→男性恐怖症更正譚」。
他のシナリオと比較して割と短めであっさりしている感じ。
男性恐怖症の原因は、美桜が手を離したので主人公くんが事故で瀕死になったから。
で、成長後に同じ事故シュチュにおいて今度は手を離さなかったのでトラウマ克服。
神社の巫女・腐女子設定とキャラ付けしてあったのに活かしきれなかった様に感じる。

一ノ瀬美桜のキャラクター表現とフラグ生成過程


  • 如何にして美桜は男性恐怖症になりしか?
    • 一ノ瀬美桜は、ほんわか系幼馴染みで最初から好感度MAX。好感度MAX系の幼馴染みはフラグ成立までにどのような関係性変化を描けるかでライターの力量が問われます。美桜シナリオでは古典的に使い古された「男性恐怖症」という設定を設けることで「主人公くんに触れない」という「縛り」をかけて制限するというパターンを適用します。これにより何故男性恐怖症になったのかという過去を描くことができ、読者に興味を持たせてシナリオを読ませ続けることができるのですね。ではなぜ美桜は男性恐怖症になったのでしょうか?教育学において「ギャングエイジ」と呼ばれる年代の小学生は、同じ性別で集団を作り仲間意識を高めていきます。そのため異性と仲良くしていると、からかいの対象となるのですね。美桜と仲良くしていた主人公くんも例外ではなく、周囲から嘲笑をうけたため、美桜の手を払いのけてしまったのです。このため美桜は主人公くんとの接触に躊躇するようになってしまいました。さらにそこへ追い打ちがかかります。主人公くんが事故に遭った際、美桜が手を離さなければ助かったのですが、美桜は手を握ることをとまどってしまったがために、主人公くんは瀕死状態になってしまったのです。美桜は衝撃を受け、男性に触れられないというPTSDを背負ったのでした。



  • 女にかまけて周囲のことが蔑ろになった!?
    • 生徒会活動で同じ仕事をこなすうちに、美桜との接触の機会が増えた主人公くんは、美桜のトラウマの一時的な解消方法を発見します。それは性的興奮を覚えた時にトラウマが和らぐというものでした。そんなわけで肉体的接触が可能になりフラグ成立。覚えたての二人は肉慾に溺れていきます。主人公くんは誰よりも美桜を大事にすると決め、性的興奮を覚えなくてもトラウマが解消できるように一生を尽くすと決意します。しかしながら美桜の優先度を上げすぎてしまったため問題が発生します。ある日、主人公くんは継母から家庭の用事を頼まれるのですが、美桜とのデートがバッティングしてしまったので、イモウトに用事を代わってもらったのです。このことを知った美桜は、ショックを受けます。主人公くんが周囲のことを大切にしていたからこそ惚れたのに、自分という存在のせいで周囲を蔑ろにするようになってしまったと。主人公くんにとっては家族内における家事の交換は当たり前の日常茶飯事のことだったのですれ違いが生じてしまうのです。今まで喧嘩などしたことがなかったのでずるずると長引く二人。そんな中、美桜は間近に迫った主人公くんの誕生日にプレゼントを渡すことで和解をしようと試みるのでしたが、なんと当日に事故が発生。トラックに轢かれかける主人公くん。しかし!今度はもう美桜は手を離しません。こうして「手を離したせいで瀕死」という悔恨を解消できたおかげで男性恐怖症も克服。ハッピーエンドを迎えます。